持ち運び性良好、充電は無双!災害対策としても持っておきたい500Wクラスのポータブル電源10選
キャンプや車中泊で十分な電力をまかなうのが現代のポータブル電源。耐久性も驚くほど高まってきており、災害対策品として常備するのも普通となりつつある。何に使うのか、どこに使うのか、用途に応じてサイズも多彩にラインナップ。ここでは比較的軽量で取り回しの良い500Wタイプのポータブル電源を紹介する。
何ができる?500Wクラスのポータブル電源
PowerArQ3ポータブル電源555Wh。天面がワイヤレス充電ポートになっている
500Wクラスのポータブル電源の主要用途はスマートフォンやPC、タブレットなどの充電になるだろう。キャンピングカーではない車中泊仕様車の場合、欲しいところに充電ポートがないというケースが多々ある。ポータブル電源があれば、好きな場所にコンセントを設置でき、スマホやタブレットをいつでも充電可能。さらに、四角いボディは、平らなスペースが少ない車内でも、スマホ置きとして大活躍。場所を選ばず、快適な車内空間を実現できる。他にも扇風機や電気毛布、車載冷蔵庫、TVモニターなどの家電が使えるようになるので、四季折々の車中泊生活が快適になること間違いなし。
エナーボックス01。専用の多機能カバーも用意されている
ポータブル電源を語る上で重さとサイズも見逃せないポイント。1000W以上のポータブル電源は10kgを超えてくるのに対し、500Wクラスなら5kg~8kg程度のものが多く女性でも持ち運びやすい。出かける前に家で充電してからクルマに載せるという使い方が気楽になる。サイズもコンパクトになるので、スペースに限りのある軽キャンパーやコンパクトキャンパーでも無理なく積み込めるだろう。パススルー機能がついているモデルなら、普段からコンセントにつないで充電ポートとして使っておくこともできる。
テレビ付きのエンタメ仕様な急速充電対応の高機能タイプまで、ポータブル電源10選
コンパクトで5kgと軽量なのにハイパワー
エナーボックス01は電気自動車などに採用されている、三元系リチウムポリマー電池を採用した軽量なポータブル電源。アウトドアで人気のトランクカーゴにもすっぽり入るサイズ感で、持ち手のグリップも重さを感じさせないフィット感。それでいて定格電流400Wとハイパワーだ。カラーはホワイトとブラックのほか、ネルデザインワークスとコラボした「neruカラー」も数量限定でリリースしている。
カラーは左がホワイト、右がブラック。限定カラーもあるので公式サイトをチェックしてほしい
エナーボックス01
■容量:444Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):134×303×184
■重量:5kg
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×3、AC100V×3、DC12V
■定格出力(AC):400W
■瞬間最大出力(AC):600W
■バッテリーサイクル数:500回
■価格:6万9800円
■購入先:LACITA公式ストア、amazon公式ストア
夜間でも見やすいバックライト付き液晶ディスプレイ
モバイル周辺機器を数多く手掛ける、多摩電子工業のポータブル電源「500 TL107G」。車中泊やアウトドア、災害時の非常用電源としても活躍してくれる。液晶ディスプレイはバックライトつきなので夜間や暗い場所でもバッテリー残量が視認しやすい。パススルー機能はついていないので日常使いの際は注意だ。
スマホなら約40回の充電が可能
500 TL107G
■容量:506Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):259×173×202
■重量:5.2kg
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×4、Type-C×1、AC100V×2、DC12V
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):500W
■価格:7万1280円
■問い合わせ:多摩電子工業公式サイト
パススルー機能つきはやっぱり使いやすい、しかもリン酸鉄リチウムで長寿命
左カラー:ベージュ 右カラー:ネイビー
エレトロニクスのトータルブランド、アビオットのポータブル電源「PS-F500」はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。約3000回の充放電に耐える長寿命タイプだ。フル充電までも1.5~2時間と早く、夜間でも音を気にせず充電できる静音充電機能つき。パススルー機能もついているので、本体へ充電しながら給電ポートとしても使用できる。
PS-F500
■容量:512Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):297×195×195
■重量:6.3kg
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×2、Type-C×2、AC100V×3、DC12V
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):1000W
■バッテリーサイクル数:3000回
■価格:7万9800円
■購入先:AVIOT公式サイト、amazon公式サイト
長寿命バッテリー搭載で長持ち、衝撃にも強い
Anker 535 Portable Power Stationは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載することで、高い安全性と長く使えるバッテリー寿命を目指したモデル。実際、充放電サイクル3000回後も初期容量の80%以上を維持するそうなので、このスペックは他の500Wクラスの平均サイクル数500回を大きく上回る。前面と背面には強化パネルを採用しており、本体の角とバッテリーパックの構造を保護、約50cm高さからコンクリート床への落下テストもクリア。さらにシリーズのソーラーパネルで5時間で満充電可能など、万が一の場合での信頼性が高い。
前面にやわらかな暖色系のLEDライトを搭載しているので、夜間の光源として活躍してくれる
Anker 535 Portable Power Station
■容量:512Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):292×188×251
■重量:7.6g
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×4、Type-C×1、AC100V×4、DC12
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):750W
■バッテリーサイクル数:3000回
■価格:6万4900円
■購入先:Anker公式ストア、amazon公式ストア
60分でフル充電!?業界トップクラスの高速充電
リバー2マックスは業界トップクラスの高速充電を可能としたポータブル電源。コンセントにつないだ状態で、バッテリー0%から100%までのフル充電にかかる時間はわずか60分。一般的なポータブル電源よりはるかに早い。先に紹介したAnker 535 Portable Stationと同じくリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用し、サイクル数が3000回と高寿命。EPS(Emergency Power Supply)機能が搭載されているので、普段は家庭でPCなど電源が落ちたら困る機器につないでおけば、停電時に活躍してくれる。
リバー2マックス
■容量:512Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):269×259×165
■重量:6.1g
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×4、Type-C×1、AC100V×4、DC12
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):750W
■バッテリーサイクル数:3000回
■価格:6万4900円
■購入先:EcoFlow公式ストア、amazon公式ストア
お値段5万円切り!入門用やサブ機としてもお手頃な1台
エクステリアメーカーである旭興産が手掛けるJJPRO ポータブル電源500/500W AC Power Station。ミリタリーなデザインでシックな印象に仕上げている。どんなアウトドアギアと合わせてもしっくり溶け込むカラーリングで、キャンプや車中泊、DIY用などシーンを選ばず使える。入出力ポートやLEDライト、安全性能など必要なものはしっかりそろっていて5万円を切るこの価格はかなりのお買い得だ。
コンパクトでソリッドなスタイルがアウトドアな環境に調和する
JJPRO ポータブル電源500/500W
■容量:515Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):260×202×173
■重量:5.2g
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×3、Type-C×1、AC100V×2、DC12
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):500W
■バッテリーサイクル数:800回
■価格:4万9800円
■購入先:ジェイジェイプロホーム公式ストア、amazon公式ストア
HDMI入力端子アリでテレビが楽しめる!?
CS Portable Battery 500はアウトドア用品の総合ブランドとして人気のキャプテンスタッグからリリースされているポータブル電源だ。ラジオとテレビの機能を備えたエンタメ対応モデルというのが特徴。USBとHDMIの入力ポート、イヤホンジャックも備えていて、ゲーム機やPCの画面を出力することができる。テレビはワンセグに対応。防塵防水機能でIP44を取得しており、防水で言うと、本体のどの方向からの雨の降り込みでも大丈夫というレベルだ(水没はNGなので注意)。
Fire TV Stickなどの映像出力デバイスや、USBメモリなどの外部ストレージ接続ができるので、アウトドアでもエンタメ鑑賞ができてしまう
CS Portable Battery 500
■容量:518Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):294×160×217
■重量:7.1kg
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×2、Type-C×1、AC100V×2、DC12V
■定格出力(AC):150W
■瞬間最大出力(AC):150W
■価格:9万8000円
■購入先:キャプテンスタッグ公式ストア
最大9台同時接続対応、自動オフ機能つきの頼れる1台
SPI-54ATはコンパクトに折りたためるハンドルが収まりのよいモデル。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しおり、サイクル数は2000回と長寿命。電池寿命をキープするため、起動後1分以内に給電をしない場合は自動でオフになる。最大9台までの接続に対応しており、スマホやLEDランプ、扇風機への家電へ同時に給電できる。本体前面の上部に貼られているのは蓄光シール。夜間でも存在を知らせてくれる。
SPI-54AT
■容量:540Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):258×171×170
■重量:6.3kg
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×3、Type-C×1、AC100V×2、DC12V
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):500W
■価格:12万8000円
■購入先:グッドグッズ公式ストア、amazon公式ストア
カラバリ4色、シリーズで揃えたらもっと楽しい
カラー:レッドカラー:コヨーテタンカラー:オリーブドラブカラー:チャコール
PowerArQ3ポータブル電源555Whは本体カラーが4色から選べるのがまず目を引く。見た目だけではなく機能も充実しており、防水ではIP33規格を取得。これはボディに対して真上から60度以内の傾きで落ちてくる水滴に対する防水性能を表している。要は多少降られても大丈夫。この性能は端子カバー使用時のもので、すべてのポートにカバーがついているが、使用頻度の高いAC出力ポートのカバーは取り外すこともできる。使い勝手が考慮された仕様だ。AC出力30W、DC出力5W以下が4時間続くと自動で電源をオフにするモードも搭載。
PowerArQ3ポータブル電源555Wh
■容量:555Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):295×225×230
■重量:7.9kg
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×4、Type-C×1、AC100V×2、DC12V×1、ワイヤレス充電対応
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):1000W
■バッテリーサイクル数:500回(バッテリー追加購入可能)
■価格:9万9000円
■購入先:パワーアーク公式ストア、amazon公式ストア
定格出力500W、重量6.8kg、急速充電対応とバランスの良い1台
Jackeryポータブル電源708は定格出力500W、容量708Whとキャンプや防災用に頼りになる大容量。スマートフォンならば約40回のフル充電ができる。クイックチャージ3.0対応で、スマホやノートPCなどの急速充電も可能。給電方法はシガーソケット、家庭用コンセント、ソーラーパネルからの充電とシーンに合わせて選択でき、幅広い使い方ができる。
重量6.8kgなので男性なら片手で持ち運べるだろう
Jackeryポータブル電源708
■容量:706Wh
■サイズ(幅×奥行き×高さ):299.7×191.5×190.5
■重量:6.8kg
■出力波形:正弦波
■出力ポート:Type-A×2、Type-C×1、AC100V×2、DC12V
■定格出力(AC):500W
■瞬間最大出力(AC):1000W
■バッテリーサイクル数:500回
■価格:8万4500円
■購入先:Jackery公式ストア、amazon公式ストア
もっとリッチな電源環境が欲しい!という人のために、次回は1000W〜2000Wクラスのポータブル電源も紹介していく。