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キャンピングカー専用の新型リチウムイオンバッテリー、東京キャンピングカーショーでお披露目に

7月20日(土)~21日(日)に東京ビッグサイトで開催される東京キャンピングカーショー。ケイワークスはここに新型のキャンピングカー専用オリジナルリチウムイオンバッテリー「宮神」を出品する。

なぜ?キャンピングカー専用のバッテリーを作った理由

キャンピングカーへの搭載で流行を続けるダイキン・リソラのルームエアコン。ケイワークスも搭載をスタートさせた

ペット旅需要や酷暑の影響を受けて、キャンピングカーにクーラーやエアコンが搭載されるモデルが増えており、それに伴ってリチウムイオンサブバッテリーの搭載も急増している。一般的に鉛のバッテリーに対してリチウムイオンバッテリーの方がコンパクトで大容量、高出力、充電効率が高いなど高性能と言われるが、その反面、発火などの事故も懸念されている。

安全性と性能を兼ね備えた、信頼できるバッテリーが求められているなかで、ケイワークスはより安全で高性能なキャンピングカー専用バッテリーを開発するため、名古屋大学工学部の宮地氏と共同で「宮神」を誕生させた。「宮神」はケイワークス全車種に搭載が進められていく。

名古屋大学工学部の宮地氏とケイワークスは、2010年にケイワークス初のキャンピングカー「オーロラ」に、宮地氏が開発したLEDを採用して以来、協働を続けている。LEDのリリース後からバッテリー開発にも共同で着手し、従来の鉛バッテリーを凌駕する高性能・安全・長寿命のリチウムイオンバッテリーの開発に心血を注いできた。

エネルギー密度が高く、繰り返し充電に強いこと。薄型コンパクトで省スペースなこと。常に揺れにさらされる車載用に振動に強いこと。キャンピングカーに特有の環境下でも十分なパフォーマンスを発揮できることを目指して開発され、バッテリー端子には振動による緩みを防ぐロック式端子を採用することで、発火リスクを大幅に低減。さらに真夏の炎天下でもエアコンの8時間連続稼働も成功させた。

キャンピングカーの技術を被災地支援へ、新会社「E.S.P.」も設立

宮神を自社オリジナルバッテリーとしてリリースするにとどまらず、ケイワークスはリチウムイオンバッテリーやソーラーパネルなどの電装品開発に特化した新会社「E.S.P.(エレクトリック システム パフォーマンス)」も設立。この新会社は、キャンピングカー向けの電装品開発だけでなく、災害時の緊急避難所におけるバッテリーシステム活用も視野に入れているという。

キャンピングカー用高性能バッテリー「宮神」に搭載されている「BMS(バッテリーマネジメントシステム)」の改良や、新たなエネルギー保存技術の研究開発を通じ、バッテリーの安全性と効率性を飛躍的に高めることで、災害時の非常電源としても安心して使える信頼性の高い製品で、被災地への電力供給も支援できるシステムを構築していきたいとのことだ。

「宮神」搭載のオーロラエクスクルーシブアーチザンはポップアップも刷新&ルームエアコン搭載対応へ

ハイエースワイドボディミドルルーフをベースとしたオーロラエクスクルーシブアーチザンは、最大7名乗車が可能で、家族や友人との旅行に最適。シックで高品質な内装は、まるで高級ホテルを思わせる。豪華な装備と上質な空間を兼ね備え、まさにケイワークスのフラッグシップモデルと言える1台だが、東京キャンピングカーショーに展示されるこのアーチザンにも「宮神」が搭載され、さらに新型エアコン、新型ポップアップルーフまで盛り込まれる予定だ。

オーロラエクスクルーシブ アーチザンの室内。ウッドとレザーの織りなす高品質な内装はケイワークスならでは

ルームエアコンはバンコンで大人気のダイリン・リソラが採用された。搭載にあたっては、車両右側のリアクォーターガラスにエクステンションボックスを追加し、車内空間を圧迫しないように工夫されている。最大540Ahにもなる大容量サブバッテリーの恩恵で、エアコンを稼働させながらの炊飯器やホットプレートなどの使用も可能とし、快適な車中泊体験を一切損なわない構えだ。

搭載予定のエクステンションボックスを外観から

また、ケイワークスが得意とするポップアップルーフの新型はよりスタイリッシュに。メタルトップ+AES製エアロで構成され、本体はブラックだが、ボディカラーと同色コーディネートもできるようになるようだ。こちらもエアコン同様、東京キャンピングカーショーでお披露目となる。

新型ポップアップルーフのイメージ図
テント色は複数選べるようになる模様だ

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