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輸入モデルのキャンピングカーに採用されるルーフエアコンが進化中!

暑い日本の夏の旅にはもはや欠かせないのが冷房。夏を前にキャンピングカーに採用される様々なタイプのエアコンについて取り上げてきたが、今回は輸入モデルに多く採用されており、最近では、国産のバンコンにも搭載されてきている「ルーフエアコン」に注目!リンエイプロダクトがこのルーフエアコンを搭載した「バカンチェスふたりのくるま旅プライベート」をモデルにご紹介。

クルマの屋根(ルーフ)の上に本体を乗せるルーフエアコン

ルーフエアコンの室外機。サイズは約800㎜四方と、ハイエースのルーフであれば問題なく収まる。ルーフが約180㎜高くなるので、ノーマルのハイルーフでは全高は約2.5mになる

ルーフエアコンは北米製を筆頭に、近年は欧州製品も存在する。いずれも室外機一体型で車内には吹き出し口とコントロールパネル、フィルターがあるだけでスリム。張り出しはほぼないので居住部への影響は少ない。ただ屋外側はそれなりの大きさ。ルーフに余裕があり積載できるなら問題ないが、高さは177㎜もあるので装着車両は全高に注意。特に近年は新構造要件により、ルーフ架装なしでもキャンピング車登録ができるが、低いルーフによるせっかくの機動力が搭載で失われてしまう。

ハイルーフ車であれば、ハイエースのロングでも全高は2285㎜もあるので自走式駐車場にはほとんどが入れない。あきらめではないが、これ以上高くなっても影響は少ないので装着するケースが多い。ただし本体重量は約30㎏と重い。高機能ベンチレーターでも約6㎏なのを考えると、少なからず走行に影響を及ぼすので注意したい。

装着はマックスファンをはじめとした高機能ベンチレーター開口部と同じ大きさでルーフをカット。車内側ユニットはすっぽり入り、本体はルーフを補強し固定する。現在、ベンチレーターが装着されているのなら、比較的簡単に交換装着が可能。

車内側の本体周辺ユニットはルーフ積載時の取り付けベース。いずれも張り出し量は最大で108㎜なので、居住部への影響はほぼない車両後方の天井にあるのがルーフエアコンの室内側。そのコンパクトさがわかる

実際に動かしてみると、冷却能力は2.2‌kWとルームエアコンと同等なのもあり、冷え方は体感でも上々だ。計測値は別記するが、予備冷却のない状況でも車内全体を冷やす能力は十分。コントロールパネルやモニター、吹き出し口を見るとよくある中国製車載クーラーなのだが、頭上から冷気が出るのは大きなメリット。風向き調整により車内前後に、風力と吹き出し口の部分開閉により最前部まで風が送り込める。あまり期待していなかったが、驚くほどの能力を体感できた。

リンエイプロダクトが採用したエアコンでは、縦長のリモコンは英語表記のみだが直感的に操作可能。本体のモニターを確認しながら操作。モニターは方向によっては見にくい場合も
スイッチや表示項目の並びこそ違うが、よくあるモニターとほぼ同じ。リモコン以外にこちらでも同じ操作ができる

今回モデルとして紹介した「バカンチェスふたりのくるま旅プライベート」を扱うリンエイプロダクトでは、このルーフエアコンを電装強化パッケージとして販売するほか、単体でのオプション装着にも対応。ハイエースベース以外のバンコンにも装着可能となっている。

電装強化パッケージは130Ahのサブバッテリーを4個搭載。このほか400Ahのリチウムイオン仕様も用意されている
こちらも電装強化パッケージによる装備のソーラーパネルで440W。従来の100W×2よりも約1.5倍の大きさになった
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