クルマ専用で安心のクーラー「クールスター」!セパレートクーラーとルームエアコンの違いも解説!
近年暑すぎる夏への対応として、キャンピングカーに冷房は必需品となってきた。使い慣れていて多機能の家庭用のエアコンを乗せる場合も多いが、クルマの置かれる過酷な環境を考えると、車載専用に開発、設計されたクーラーもおすすめしたい。
車載用セパレートクーラー「クールスター」
「クールスター」はホワイトハウスが発売したクルマ専用のセパレートクーラー。家庭用のルームエアコンと同じように同様に本体と室外機が分かれた「セパレート」タイプのクーラーだ。室外機の取り付けの手間やスペースの確保こそ必要だが、車内に設置する本体は小さく、取り付けの自由は大きい。現在はハイエースに付けるためのフレームキットがあり、リヤサイドウインドウ部分に収まりよく本体が備えられる。また、スペアタイヤを外して付ける室外機専用フレームも用意。各ビルダーでは、これらのフレームを加工して見栄えをよくしたり、ほかのベース車にも利用したりする。
室内機とリモコン。リモコンではメインスイッチ、ハイパワーの切り替え、温度と風量の調整が可能。本体の液晶モニター部分でも同様の操作ができるのも便利だ
すでに発売から5年が経過し、多くのユーザーから支持されているクールスター。圧倒的な販売台数を誇るだけに「冷えない」という意見もわずかだが聞かれる。その原因は、ほとんどが真空引きがきちんとできていないため。オプションの延長パイプ利用時もトラブルになりがちで、真空引き不良やガス不足により冷却能力が落ちる場合がある。また、車載クーラーとしてはけっして安くはないが、その分だけアフターサービスは万全。トラブルの対処はもちろん、各種交換パーツのストックも十分。能力とのバランスやコストパフォーマンスを考えても、間違いのない商品といえる。
ルームエアコンとの違いは?
現在キャンピングカーの車載冷房機器といえばルームエアコンが主流。しかしかつてキャンピングカー用の冷房といえばルーフエアコンしかなく、その後ウインドウクーラーを利用する架装方法が台頭してきた歴史がある。そんな市場に一石を投じたのがこのクールスター。車載専用ということで、ルームエアコンがAC100Vを必要とするのと違い、DC12Vでの駆動なので電気効率がよくサブバッテリーの負担が少ない。何より高出力インバーターが不要なので、費用負担も軽減できる。
ルームエアコンと違い下がフィルターで吹き出し口は上にある。冷気は下がるので、このほうが効率よく車内を冷やせるのではないか!?
そしてエアコンとクーラーの違いも説明しよう。ずばり暖房も含めた温度管理ができるのか、冷房だけか。細かく見ると除湿機能の違いもあるが、そもそもキャンピングカーではエアコンの暖房機能を使うことはほぼない。理由はキャンピングカーに採用される暖房器具のFFヒーターの効率がよく、ベース車の燃料を利用する場合がほとんどのため手間要らず。電気残量もほぼ気にしなくても大丈夫だからだ。
つまり暖房を使わず冷房だけでいいのであればクーラーでも十分。しかもこのクールスターの場合、冷房能力は2.2 kWもある。これは六畳の空間を冷やすには問題ない能力で、バンコンはもちろん2×5mキャブコンの室内空間でも大丈夫なほど。
クールスター搭載可能モデル「コンパスビッツ」
ホワイトハウスのハイエースベースのバンコン「コンパスビッツ」ではオプションでこのクールスター装備可能。7人乗車、4人就寝可能な1台で、車両後部には大きな荷室も確保している。