ついに復活⁉ハイエースベースでマルチルーム付き。トイファクトリー「コルドバ クルーズ」再検証
いまやバンコン製造数日本一のキャンピングカーメーカーであるトイファクトリー。現在、トイファクトリーの作るハイエースベースのモデルで、マルチルームを持つのは「GT」と「アルコーバ」。この根強い人気のあるマルチルーム付きモデル、かつてラインナップにもう1モデルあったのはご存知だろうか。「クルーザーのエッセンスをキャンピングカーに」をコンセプトに上質な仕上がりの1台だった。これがなんとジャパンキャンピングカーショー2024で復活……する?
バーデンとGTのいいとこどり!
コルドバクルーズについて発売当時からの情報をもとに紹介していく。このコルドバクルーズ、同社で人気のバーデンとGTのいいとこ取り。そのレイアウトが生まれたきっかけは、GTのマルチルームがある使いやすいレイアウトに、アクリル2重窓が欲しいという要望が多かったから。それならと、バーデンのサイドに張り出しスペースを取り付け、さらにバーデンの重厚感とは違う軽快な色遣いでまとめたのだ。
天井高は1615mmとハイエースのスーパーロングとしては限界の高さ。それでも断熱はしっかり施工されていた(写真は2010年当時のもの)
エアロウインドウのスペースを活用し、マルチルームは簡易トイレを設置しても使用できる充分な広さだった(写真は2010年当時のもの)
コルドバ クルーズオリジナルの「ミッドナイトブルーのエアロウィンドウ」
右サイドのウインドウ部分を完全に覆い尽くすのは、バーデンと同じ仕様のエアロウインドウ。しかしその仕上げは当時新色のミッドナイトブルー。大海原を思わせる色でオリジナリティを出した。
このエアロウインドウによって、リヤのベッドスペースでは横向きの就寝を可能にし、ダイネットスペースでは出窓風のスペースを作り出し、座ったときの開放感を生み出した。
そしてこのモデルが誕生した当時、夫婦2人で使用するというユーザーが購入層に多く、「マルチルームはやっぱり簡易トイレルームとしても使えるサイズが欲しい」という要望が強かった。このエアロウインドウは、そのマルチルームの使用感にも一役買っている。
当時オリジナルカラーだったエアロウインドウ。空間も広く使える上に、ガラス窓と比べ断熱性も高い(写真は2010年当時のもの)
バリエーションモデルも
誕生からブラッシュアップを重ね、エディションモデルもラインナップされた。スペイン語で「家」を意味する「カーサ」の名前を冠した「カーサホームスタイル エディション」では、床材に天然ヒノキ、シート生地に尾州の高品質の記事を採用した、1ランク上の上質さと日本らしさも感じるモダンリビングの仕立てになった。
「コルド バクルーズ カーサホームスタイル エディション」。レイアウトは変わらないながら、車内の印象は明るく全く違うものに(写真は2020年当時のもの)
その使い勝手のよさは間違いないレイアウトの「コルドバ クルーズ」。2024年のトイファクトリーによってどんな風に生まれ変わって、私たちの目の前に現れるのか。続報を待ちたい。