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取り付け実例つき!軽キャンパーなど小型車にも取り付けやすいFFヒーター

エンジンをかけないアイドリングストップの状態で車内全体を適切な温度に温められるキャンピングパーツが「FFヒーター」。キャンピングカーの人気装備で常に上位にランキングされる装備だ。冬を前にFFヒーターの最新シーンを紹介。

軽キャンパーから本格的なキャンピングカーまで、取り付け車種を選ばず使えるFFヒーター

FFヒーターは、ガソリンや軽油などを燃焼させて温風を作り出す仕組み。燃料を燃焼させて温風を生み出す燃焼室や熱交換器がコンパクトな本体に格納されている。

FFヒーターで世界シェアの約半分をとっているのがエバスペヒャー社だ。日本では「エバスペヒャー ミクニ クライメット コントロール システムズ」が供給を行っている。エバスペヒャーのモデルのうち、軽キャンパーからバンコン、キャブコンまで幅広い車種に対応するのが、最大暖房能力2kWクラスの「エアトロニックS3 B2L」。同社のヒーターでは第3世代となり、整備性や燃費向上、ロングライフ化など、性能が大幅に進化した。

上の写真がエアトロニックS3「B2L」の本体。長さ310×幅115×高さ122mmという本体サイズで、本体下の金属配管はは右が燃焼ガスの排出口で左が燃焼空気の吸入口。車内には一酸化炭素が絶対に入らない構造で稼働中の換気がいらない画期的な暖房機器だ。

このB2Lの特徴の1つが、設置の自由度が高いこと。それを生かしたクルマ作りを行なっているのがホワイトハウスだ。さっそく小型モデルを中心に取り付け実例を取材してきた。

取材したのはホワイトハウス横浜店。ホワイトハウスホンダ車の軽キャンパーやミニバンキャンパー、ハイエースバンコン、シトロエンやフィアットデュカトなど輸入車ベースのバンコンなど、多彩なベース車のキャンピングカーを製造している。軽キャンパーやコンパクトキャンパーには、ヒーターとサブバッテリー、走行充電システムをパッケージにした「ホットパッケージ」というオプションを設定しているちなみにこれはバンコンへの取り付け例。サイドキャビネットやボックスがあるなら、目立たないところに設置するのがスタンダードだ。B2Lは本体がコンパクトなので、これだけ出幅をおさえたスリムなキャビネットでも収めることができる

取り付け例その1 ノア/ヴォクシーベースの「DAYs」

まず1例目はホワイトハウスのミニバンキャンパー「デイズ」。デイズはフロントシートに回転機構を持たせたことで、4人が快適なくつろげるダイネットをミニバン内に実現したモデルだ。ミニバンという限られた空間のどこに本体を置くのか?

ホワイトハウスのミニバンキャンパー「ノア/ヴォクシー デイズ ポップ」。ポップアップルーフもホワイトハウスの得意分野だ

この車両では3列目シート下のアンダーボックスに設置した。手前にサブバッテリーと1500Wインバーターが置かれており、そのすき間を有効活用してヒーターを収めている。

取り付け例その2 軽キャンパーの「Nボックスキャンパー Neo」

ミニバンよりさらにスペースが小さい軽キャンパーならどうか?ホワイトハウスの軽キャンパー「NボックスキャンパーNeo」でFFヒーターを探してみた。

ホワイトハウスの軽キャンパー「Nボックスキャンパーネオポップ」。ベース車のN-BOXが2023年10月にモデルチェンジしたため、新型ベースでも開発中とのこと

こちらは車両最後部、車載ジャッキが収まるカーゴリッド下のスペースにヒーター本体が設置されていた。こういった浅いスペースにも取り付けられるのがB2Lの利点だという。

取り付け例その3 フリード+ベースの「FREE STYLE」車外取り付け

フリード+をベースにした 「フリースタイル」では、防水性に優れたB2L本体を床下に設置したという。

ホワイトハウスの「フリード+フリースタイルポップ」。前に紹介した2台同様、オプションの「ホットパッケージ」を選択することでヒーターがつけられる

低床フラットなフリード+の床下にB2Lを設置
燃焼ガスは写真の排気管(銀色の蛇腹パイプ)から車外に排出される

水をかぶりやすい場所の設置には別途ボックスを必要とするメーカーもあるが、B2Lはそのまま取り付けることができる。車外にヒーターを置くことで、多彩なシートアレンジやベッドスペースが犠牲にならない。

取り付け場所を選ばないことで車内空間に自由度が増すB2Lだが、注意したいのは一般ユーザーでは取り付けできないこと。FFヒーターの取り付けは講習を受けたプロのみ行うことができる。

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