8人乗車5人就寝、エアコンや温水装置に床暖房まで標準装備した豪華仕様の国産キャンピングカー
アネックスの歴史あるシリーズモデルで、フラッグシップでもある「リバティ52DB」は、ベース車をハイエースからカムロードに変えただけでなく、すべてを刷新する内容で登場した。徹底した技術の進化は外観のまとめ方だけにとどまらず、室内の家具調度品のグレードも格段に上がっている。
フラッグシップモデルにふさわしい豪華仕様
「リバティ」は国産キャンピングカーにおいては歴史のあるシリーズモデルで、今ではすっかり定番のレイアウトとなったリヤの常設2段ベッドをいちはやく採用するなど、常に話題をさらってきた。
現行車ではルーフ部分に特徴があり、壁面を傾斜させつつ前方に絞り込んだ形状に、上部は曲面を多用し流麗なフォルムに。見た目の良さだけで無く高さを確保することにも成功している。
オプションのスカイビューウインドウと大胆なグラフィックも特徴的なリバティ52DBの外観。車両サイズは5230×2040×2880mm
室内では、前方に配置されたダイネットは固定シートによる対面式。セカンドシートの座面幅を可能な限り大きくしているので、2人での着座であれば余裕たっぷり。子供となら3人でも利用できるほど。サードシートは3点式シートベルトと座面スライド機構を備え、本気で乗車時を考えた作り込みだ。
引き出し式延長マット方式のバンクベッドは、簡単な操作でサイズが拡大できる。前方が絞り込まれたルーフ形状をしているが、広さに影響はないオプションのスカイビューウインドウは車内全体を明るくする。バンクベッドを延長するスライドレールが見える。このレールに沿って引き出せば良いので簡単なのだ
リヤは常設2段ベッドでクッション性と通気性を考えたウッドスプリング仕様。上段の中央部は跳ね上げ可能で、下段のみの利用であれば開放的にできる。下部は外部収納庫として使えるように、ボディサイドにはバゲッジドアを備える。
通路と兼用する足下空間のキッチンに、十分な大きさのマルチルームと、キャンピングカーの基本を忠実に押さえた設計。家族で使うには最適だ。
縦長のシャワー&トイレルーム。スリムな形状の洗面台にシャワーヘッドが備わる。温水装置も標準装備だ