コンパクトなのに室内で立てる!小型な本格キャンピングカーモデル3選
2024年もたくさんのキャンピングカーが誕生した。ここでは2024年にデビューした、コンパクトなベース車を使ったキャブコンを紹介する。
2024デビューの3台
エースS/エートゥゼット【ボンゴバンベース・全長4640×全幅1930×全高2740mm】
コンパクトキャブコンというジャンルの古くからの名手・エートゥゼットは2024年にラインナップを一新し、これまでの「A」を頭文字としていたモデルたちを「エース」シリーズという名称で統一した。エースSはかつての大人気モデル「アレン」の後継として登場。アレンに比べてボディをワイド化したので、全長4640mmと小さいのにベッドが横向きで1800mm長さで作れる。ちなみに「S」は「スタンダード」の意。
ワイド化ボディの恩恵で作れた車内がこちら。大人用の2段ベッドが横向きに作れている!この小ささで6人乗り6人就寝できるとは欲張りセットというほかない。4人家族ならテーブルはそのままで2段ベッドと運転席頭上のバンクベッドだけで就寝できてしまう。すばらしいパッケージだ。
リヤ常設2段ベッドは上下段ともに窓がついている。車両の左右両端に外部とつながるドアがあるため、ベッドとして使わないなら収納庫にもなる
エースSのポイント
利用可能人数:6人乗り、6人就寝車両サイズ:4640×1930×2740mmマルチルーム:なし標準快適装備:冷蔵庫、電子レンジ ※クーラーはオプション標準電装装備:100Ahサブバッテリー、ベンチレーター価格:632万円~
エースSタイプ2/エートゥゼット【ボンゴバンベース・全長4650×全幅1910×全高2790mm】
エースS タイプ2はエースSのシリーズで、レイアウトが違う。最も大きな違いは、入口が後部に設けられたこと。リアエントランスになることで、入口からリビング部分が丸見えにならずプライバシー性がアップ。また、入口正面にマルチルームがついている。
最初に紹介したエースSは6人乗車6人就寝の多人数向けだったが、こちらは4人就寝とベッドは減少。とはいえ4人就寝は決して少ない数ではない。さらにマルチルームやボディ左サイドの広いキッチンカウンターがついていて、ゆったりした使い勝手ならタイプ2に軍配があがる。マルチルームが必要かどうか、常設の2段ベッドに魅力を感じるかどうかが判断ポイントか。
運転席頭上のバンクベッドの内部。使うときだけ延長マットをおろして使う。奥行き1950㎜、幅は1650㎜もあるので大人3人でも就寝可能。高さは約700㎜
エースS タイプ2のポイント
利用可能人数:6人乗り、4人就寝車両サイズ:4650×1910×2790mmマルチルーム:あり標準快適装備:冷蔵庫、電子レンジ ※クーラーはオプション標準電装装備:100Ahサブバッテリー、ベンチレーター価格:632万円~
フリッパー/ロータスRV販売【ボンゴバンベース・全長4800×全幅1880×全高2600mm】
フリッパーもボンゴバンベースのコンパクトキャブコン。製作するロータスRV販売も「マンボウ」というコンパクト名車をリリースしていた老舗だ。このクルマにも狭いスペースを活用するアイデアを満載している。
6人乗りだがベッドは2つなのが先に紹介したエースSシリーズとの大きな違いだ。こちらは2人旅を想定していて、その分各所がゆったり作られている。たとえば、写真では見えていないが、このリビングスペースは対面なだけでなく、写真右手側にもサイドソファがあってスペースが広い。
そのサイドソファの横にトイレスペースがある。なんか狭くない?と思うかもしれないが安心してほしい。空間全体が手前にスライドアウトするという機構になっているので、使いたいときだけ広いスペースに変身する。素晴らしいアイデアだ。
フリッパーのポイント
利用可能人数:6人乗り、2人就寝車両サイズ:4800×1880×2600mmマルチルーム:あり標準快適装備:冷蔵庫(車内に1つ、車外に1つ)、電子レンジ、車載クーラー標準電装装備:300Ahリチウムイオンバッテリー、400Wソーラーパネル、ベンチレーター価格:770万円~