可能性は無限大!?新型セレナのワンオフモデルを作っちゃった!?に迫る!
今回取材した車、見た目は普通のセレナだが、”工具箱”のような使い勝手の良さを目指して作られたワンオフモデルだった。
使い方は自由自在!?可変レイアウトで様変わりする多機能スペース
「マルチベッド」シリーズとして展開するキャラバン・セレナ・NV200バネットの純正車中泊仕様が人気を博しているが、それらを製作する日産モータースポーツ&カスタマイズが、とあるお客様の要望でセレナハイウェイスターVをベースにちょっと面白い車を作ったらしい。ということで早速、編集部は取材へ向かった。
展開前の様子。6分割されたボックスの中は全て収納スペースとなっているので、大容量の荷物をスッキリ収納できる。しかし秘密はこれだけではなく……
3列目シートの代わりに備え付けられたのは大容量の収納ボックス。前後2つのスペースに分かれており、ボックス内の間仕切りを開ければセカンドシート足元までおよそ2mの長尺物も積載可能だ。
ボックスの下が貫通しているのがわかるセカンドシートの方まで使って2mほどの長さが取れている。ただの収納ボックスではない
さらに驚いたのは、前側のボックスをセカンドシート側へ移動させるとベンチに、後ろ側のボックスの天板を引き上げるとテーブルになること!あっという間にカフェのような空間が生まれ、車内でゆったりお茶したりPC作業ができるワークスペースに早変わり。
単なる収納ボックスかと思いきや、ベンチ&テーブルにもなるとは!なんともワクワクする仕様だボックスの天板を引き起こしテーブルにできる。ダンパー付きなので動作もスムーズテーブルとして利用した際のイメージ。左右の収納ボックスが袖机的な役割を果たしてくれるのも地味に嬉しいさらに中央手前のボックス床部には床下収納まで備える。セレナの空間を徹底的に活用している
セカンドシートを倒してベッドマットを敷けば、大人2人が横になってくつろげる寝室にもコンバート可能。ミニバンクラスNo.1のラゲッジスペースを誇る新型セレナだからこそ実現できた広さだ。デュアルバックドアを開ければ、開放感たっぷりのくつろぎ空間も演出できる。
ベッドマットを置いたらセレナの広さを生かした寝ころび空間が生まれたセレナはバックドアを2パターンで開閉できるデュアルバックドアを装備しているベッド部分はデュアルバックドアに合わせた高さになっていて、実際座ってみるととても眺めが良いもちろんバックドアを全開放しても使える
簡単にまとめれば「3列目シートを取り払い収納ボックスを置いただけ」ともいえるが、見た目のシンプルさからは想像できないほどの様々な使い方を創造できそうなレイアウトだ。
製作元の日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社としては、ワンオフモデルのため価格は非公表だが、反響が大きければ「マルチベッド」のようにメーカー純正のカタログモデルとしての販売も視野に入れているとか……!
例えばカートやケージなどかさばる物も楽々積めて愛犬とお出かけするのにももってこい。あるいは万一の災害時に簡単に持ち出すことができない重たい水や簡易トイレ、靴などの防災グッズを積んでおけばいざという時も安心だろう。新車販売台数No.1のミニバンとしての魅力に加え、一歩踏み込んだ+αで遊び心を加えた使い方をしたいユーザーにとって、魅力的な1台と言えよう。