最新キャンピングトレーラー11台!お手頃価格で高級ホテルクラスの室内設備を手に入れよう
2024年も多彩なキャンピングカーが登場し、ユーザーに新たな選択肢をもたらした。ここではオートキャンパーがこの1年でつかんだ新型キャンピングトレーラー情報のうち、けん引免許が必要な大型タイプを紹介する。
キャンピングトレーラーは自走式より安価に高ランク内装が手に入る
ハイエースやトラックベースのいわゆる王道キャンピングカーに対してキャンピングトレーラーは引っ張るにも免許がいるし、1台分余計に駐車場代はかかるし、なにがいいんだ?
まず挙げられるのがエンジンがないため広さや高品質な内装、装備のわりに安価に手に入れることができるという点。カムロードクラスのキャンピングカーで1000万超えが当たり前の現在、そこそこのお値段でしっかり作り込まれた部屋を手に入れられるメリットは大きい。
キャンピングトレーラーの多くはヨーロッパかアメリカ産。大柄なひとでも使えるように各所は悠々作られているし、長期滞在に耐えられるようキッチン設備などもしっかりしている`
さらにヘッド車が元気なら買い替えも容易なのがメリット。ライフステージに合わせて選んでいける身軽さがキャンピングトレーラーにはある。
ここではけん引免許が必要な750kg以上のキャンピングトレーラーを紹介していくが、近年はけん引免許が不要なコンパクトモデルも人気。なかには5m×2mの一般的な駐車場やカーポートにも収まるのにしっかりキャンプできるものもあるので、気になる方はそちらもチェックしてみよう。
2024年デビューのキャンピングトレーラー11台
エリバ ツーリング310/ハイマー【3人就寝・全長5060mm】
ポップな新ボディカラーも魅力、王道ハイマーを手に入れよう
エリバ ツーリングシリーズは欧州キャンピングカーの頂点・ハイマーの生ける伝説的なモデルだ。クラシカルな見た目がたまらないが、内装や装備はちゃんと時代の最先端なのが素晴らしい。この310はシリーズ最小モデルで、総重量800kgのためけん引免許が必要となるが全長5060mmとコンパクトで扱いやすい。
2024年にはホワイト/レッド、ホワイト/イエロー、ホワイト/ブルーなどのカラーバリエーションが追加され、内装も合わせてコーディネートされるように。室内レイアウトは2タイプあり、前方にリビングスペースを設けてあるのは共通。後ろの部分もリビングになったものと常設のダブルベッドになったもので分かれる。使用人数によって選びたい。
リアが常設のダブルベッドになったタイプ。フロントもベッドにできるため就寝人数は2ダイネットタイプと同じ3人。使用人数が2人ならばこのタイプで問題なし
アドベンチャー/キューパー【4人就寝・全長5250mm】
オフロードを突き進め!遊びの基地にどうぞ
個性的なスクエアフォルムは、ドイツのキューバー社のもの。鋼板に粉体塗装を施して耐候性を高め、40mm厚の断熱材を入れた堅牢なボディが自慢だ。
室内も外観同様にソリッドなイメージで作られている。ポイントは写真奥で、リアゲートになっていて一面がバコンと跳ね上がり、なんでも積み込めそうな巨大開口部になる(重量には注意)。ちなみに積み込みの際にはテーブルとベンチがラダーとして使える。さすがドイツらしい実用性の高さ。
「このレイアウトでどうやって4人も寝るの?」というと、実は上の写真の天井付近に電動のプルダウンベッドがあり、そこで最大3人就寝可能なのだ。下段のソファ部分に1人寝て、合計4人という計算。前方部分にはキッチンとトイレルームがついている
ウルフパップ13BCWリミテッド/フォレストリバー 【3人就寝・全長5700mm】
優雅すぎる巨大ソファセットが自慢
アメリカンというと贅沢な装備で巨大なイメージが(勝手に)あるが、このウルフパップ13BCWは全長5700mmとぐっとコンパクト。これなら自分でも扱えるかも!と思わせるサイズではありませんか?
さらに素敵なのが室内の約半分を占めるこの巨大ソファセット。たとえコンパクトなトレーラーのなかでも優雅にくつろぐことは忘れない、すばらしいアメリカンスタイル。
小さいからといって簡素なわけではなく、温水の出るシャワールームに水洗トイレ、電子レンジも2ドア冷蔵庫もエアコンも標準装備、冷蔵庫は車内外に1つずつあるうえに屋外のサイドオーニングは電動タイプ。正々堂々優雅している。
室内の半分近くを占める巨大ソファが印象的。イラスト右側にあたる車両後部はシャワールームとトイレルームに分かれている。とにかくすべてがきちんとしたサイズで作られている
ウルフパップ14CCWリミテッド/フォレストリバー 【3人就寝・全長5900mm】
2人旅にオススメな快適空間
フォレストリバー社からもう1台の(比較的)コンパクトなアメリカン、ウルフパップ14CCWリミテッドを紹介。こちらは見ての通り、車両の左右ではなく最後部に入口を設けたバックエントランスが特徴的。この形式のメリットには駐停車時の出入りのしやすさのほか、左右の壁をフルに使えるレイアウトの効率化がある。
バックエントランスにより生み出された空間がこちら。左右にキッチンやリビングを振り分け、一番奥にベッドをドーン。今すぐベッドに飛び込みたくなる魅力的な空間が生まれている。窓も多くて最高。ち一部の窓はミラータイプなのでカーテンを閉めずともプライバシーが保てるのも最高だ。もちろん先に紹介した13BCW同様、装備や収納もしっかり充実している。
バックエントランス採用でスペース効率が良く、窓も多いためか実際入ってみるとかなり広く感じる。入口入ってすぐ右がトイレルームで左がシャワールーム。トイレとシャワーが分かれているのが感動
エリバ ツーリング 530アーバン/ハイマー【3人就寝・全長5990mm】
もはやここに住みたいくらいのオシャレトレーラー
クラシカルなたたずまいが美しいエリバツーリングシリーズより、全長6m弱と310より少し大きくなった530を紹介。今年日本に入ってきた530アーバンは北欧デザインを取り入れたインテリアが特徴だ。
はい可愛い。スッキリしたデザインに白基調のインテリア、差し色のブルー、照明使い。全部オシャレ。差し色のカラーは取材車両のもの以外にイエロー系とレッド系があり。さらにレイアウトも常設ベッドタイプと前後2リビングタイプがある。使い方や人数、好みのカラーで選べるのが楽しい。
洗面台付きトイレルームやクローゼット、キッチンなども完備。イラスト右側、車両後部がイラストではベッドになっているが、ベッド展開可能なテーブルとソファを置いて2ダイネットにしたレイアウトもあるので3人以上で使うならそちらがオススメ
オンツアー 460DL/ホビー【4人就寝・全長6610mm】
ファミリーにも対応できる使いやすいレイアウト
人気のドイツ・ホビー社のトレーラーオンツアー460DLの2024年モデルは、窓が耐久性と遮音性に優れたアクリル2重窓になってさらに魅力的に。外観も後ろがシュッとした。
室内は最大3人寝られるベッドが置かれた寝室がポイント。ツインベッドとして使っても良し、このように大きなベッドにしても良し。車両反対側のリビングスペースもベッドにできるので、2カ所のベッドで4人寝られる。ご夫婦でもファミリーでもOKなつくりだ。
右エントランスで、入って左手にリビング、右奥に大きなベッドがある間取り。カップルならめっちゃ優雅に使えつつ、ベッドが2つで最大4人までOKという許容量があるのは嬉しいかぎり
495WFB EXCELLENT/ホビー【4人就寝・全長7130mm】
ホテルのような居心地の良い部屋
ホビーのトレーラーをもう1台ご紹介。ちなみにこの記事にはあと3台ホビーのトレーラーが登場する。日本でも使えるサイズ、使いやすいレイアウトを国内の輸入代理店であるトーザイアテオが目利きしているおかげだ。
全長7mを超える車両サイズだけあり、室内はかなり優雅。3方を窓に囲まれたリビングが先端にあり、ダブルベッドが置かれた寝室を経て、最後部にはシャワールームとトイレルームという構成。白を基調としたエレガントな室内は明るく、そこにいるだけで幸せな気持ちになる。
全長も7mを超えてくると、2人旅なら家具を展開することなく、シーンによってリビングや寝室を使い分けられるようになってくる。3人以上で寝泊まりしたい場合はテーブルをベッドに変形させよう
アベルソ プラス 520TL/バーストナー【6人就寝・7520mm】
帰ってきたバーストナーブランド!家族や仲間と楽しめる大人数タイプ
ドイツの人気メーカーバーストナー。ここ数年は岐阜県のVANCHがバーストナージャパンとしていて国内導入していてファンには嬉しい状況が続いている。このアベルソプラス520TLは室内高2.1mというお部屋なみの広々室内に大型収納庫も備えた、大人数・大荷物対応の1台。
写真奥に見えるツインベッドの台座が高いのは、その下がまるまる収納庫になっているから。パカッと空いて、ベッドとベッドの間の通路下も収納として貫通しているので、2m近い長さのものも収納できる。さらに手前側のリビング部分はU字になっていて、これまた大人数がゆったり座れる。家族や仲間とワイワイやりたい。
車両前側に大きなツインベッド、キッチンやトイレルームを挟んで後部にU字リビング。床暖房がついていて室内どこでも快適。6人就寝ということはリビング部分がベッドになるのだが、その方式がおどろき。テーブル部分をベッドに変形させるのではなく、巨大ベッドが電動プルダウンで降りてくる仕組み。ゴージャス。
515UHK Deluxe/ホビー【7人就寝・全長7350mm】
本記事最多・7人就寝対応!ベッドが合計5つある
ドイツ・ホビー社よりまた1台。デラックスシリーズはホビーのキャンピングトレーラーの中でもベストセラーのシリーズで、明るく親しみやすいインテリアやファミリーに使いやすいレイアウトが人気の秘密だ。
515UHK Deluxeは大人5人+子ども2人分、なんと最大7人用のベッドがある。この写真の奥の右手側に2段ベッドが設置されており、そこが子どもさんの居場所になる。写真手前側のリビング部分もベッドに展開でき、さらにプルダウン式でベッドが降りてくるという仕組み。家族4人なら奥をまるまる子ども部屋としてもいいし、これだけスペースがあれば2家族のグループキャンプにも使えそう。
ゆったりU字のリビングや豪華装備のキッチン、トイレルームの奥に、囲まれ感があるサブリビングと2段ベッドがなんとも魅力的!
620CL Prestiage/ホビー【5人就寝・全長8020mm】
ホビー上級シリーズらしい美しいインテリアが魅力
紹介するトレーラーの全長もついに8mを突破してきた。ホビーの620CLプレステージは全長8020mm×全幅2500mmという大きなボディサイズに上級シリーズらしい豪華装備が詰められている。
かなりガチでホテル感のある内装になってきた。定置させて別荘的に使うのもオススメだ。
エントランス入ってすぐのリビングルームは応接室と呼んで差し支えないような設え。高級感あるキッチンやトイレルーム部分を抜けるとベッドルームという構成だ
マキシア 660WQM/ホビー【4人就寝・全長8331mm】
すべてが豪華なホビーのフラッグシップ
本日最後の1台マキシア660WQMはホビーのキャンピングトレーラーの最上級シリーズだ。全長8.3mの車内に、ほぼご家庭と同じようなサイズのキッチン、リクライニング機能付きのダブルベッドなど贅がつくされている。
黒と木目が美しい家具、この広さであえて4人就寝とおさえた設定、ラグジュアリーな旅のために作られた1台だ。
パノラマウィンドウで明るいフルサイズのキッチンに、リビングを挟んでベッド、最奥はシャワーとトイレルームという構成。定置しての使用ももちろんオススメ
ここまでけん引免許が必要となる750kg以上のキャンピングトレーラーを11台紹介してきた。2025年も多彩なモデルに出会えるのが今から楽しみだ。