豪華でアメリカ産!なのに小さいコンパクトキャンピングトレーラーをレビュー
年の瀬が押し迫り、オートキャンパーWEBでは2024年デビューのキャンピングカーを駆け込み紹介中。今回は北米モデルとしてはかなりコンパクトな全長6m未満のキャンピングトレーラー「フォレストリバー ウルフパップ13BCW&14CCWリミテッド」を紹介する。
「あこがれのアメリカントレーラー、でも大きさが……」
幌馬車を思わせるこのたたずまいもアメリカントレーラーの魅力(写真はウルフパップ14CCWリミテッド)
ログハウスを思わせる木を活かした内装、豪華な装備、そして豪快なサイズ。それが北米産のキャンピングカーやキャンピングトレーラーのイメージではないだろうか。スライドアウトして室内が広くなったり。あこがれるが、そのスケール感は自分の手にはあまるというような。
アメリカンといったらこういう豪華なやつでしょと思いがち(写真はアレグロブリーズ33BR。実際日本国内で買えるキャンピングカーの中でも最高級)
しかしここで紹介するフォレストリバー社のウルフパップシリーズは13BCWが全長5700mm、14CCWが全長5900mmとかなりコンパクト。それでいてアメリカンなゆとりのあるサイズの家具や豪華装備はしっかり。お値段も13BCWが580万円・14CCWが602万円からと昨今の高額化するキャンピングカーのなかでは比較的リーズナブル。これはアリなのでは?
室内半分がでっかい応接リビング。「ウルフパップ13BCWリミテッド」
ウルフパップ13BCWリミテッドは室内の半分近くを占める超巨大ソファがインパクト大。ソファに合わせてテーブルも天板サイズが1320×600mmとかなり大きめに作られている。さすがアメリカというか、少なくともこの車両サイズでこのソファ装備はなかなか得難い存在だ。
このように室内の半分くらいが応接スペース。割り切りがすごい
寝るときはソファ部分をベッドにするのだが、座面を引き出すだけのワンタッチ機構なのでかなり簡単。そしてその状態でも室内幅いっぱいにサイドカウンターが走っているので物の置き場には困らないのが良い。
優雅な2人旅を約束する 「ウルフパップ14CCWリミテッド」
ウルフパップ14CCWリミテッドはバックエントランスが特徴だ。駐車場所を選ばないなど使いやすいだけでなく、車内レイアウトも効率よく使える。
これがバックエントランス。車両の左右側ではなく最後部のパネルに入口がある
そしてドアを開けて入った室内がこちら。
素敵。ベッドに飛び込みたい
大きな窓と機能的なレイアウト。2人旅なら優勝だ。しかも一部の窓はミラータイプになっているため、カーテンを開け放していてもプライバシーが守られるようになっている。
明るい窓辺でゆっくり過ごしたい
心に余裕が生まれる豪華設備がいくつも
ここまでウルフパップ13BCW&14CCWリミテッドのリビングやベッドスペースを紹介してきた。いずれも全長6m弱の小さめトレーラーとは思えない豪奢な作りだが、ほかの部分ももちろんせせこましさは皆無だ。まず冷蔵庫。ご家庭サイズの2ドア仕様だ。
どかんと大きく、これなら滞在型のキャンプでも余裕だ。しかも両開き
そして当然のようにシャワーやトイレも広い。キャンピングカーでは「マルチルーム」として区切られた空間をトイレにしたりシャワールームにしたり収納庫にしたりとユーザーの好みに合わせて運用することが多いが、ウルフパップ13BCWと14CCWはどちらもシャワーとトイレの専用空間がある。
こちらがシャワーブース。温水ボイラーがついていて、給排水タンクとも100L近いのでかなり使いでがあるこちらがトイレ。水洗式だ。シャワールームとはカーテンで仕切られている。大型クローゼットもついているので、タオルや着替えなど置いておくイメージだろうか
驚きは室外にも。なんと外にも冷蔵庫がある。エントランス近くに冷蔵庫を置くことで車内外どちらからも取り出しやすいように工夫するキャンピングカーは多いが、そもそも外に冷蔵庫をつけてしまうというソリューションもアリかと感心する。
シャワーも屋外用がある。さらにキャンピングカーの必須アイテムともいえるサイドオーニングも電動のものが標準装備されているので、気の利いたアウトドアテーブルとベンチでも出せば、お外でも車内同様のくつろぎ空間が簡単に作れてしまう。
あこがれの北米モデルがぐっと身近になった感のある フォレストリバー ウルフパップ13BCW&14CCWリミテッド。
どちらも3人就寝可能だが2人旅がオススメか。コンパクトだがけん引免許は必要。現在の販売価格は13BCWが580万円から、14CCWが602万円から となっている。