10人乗りで5人寝可能、2段ベッドが2つもあって旅情抜群なハイエースキャンピングカー
ハイエーススーパーロングワイドボディの広い室内をずどんと使って、なんと2段ベッドを2つ用意したキャンピングカー「FCスリーパー」。列車のコンパートメントのように区切られた空間は好きな人にはたまらない風情がある。
FCスリーパーは後ろ部分が最高の雰囲気。広いリビングにもみんなの寝室にもなる
FCスリーパーの後部。幌馬車のような、列車のコンパートメントのような、囲まれ感が素晴らしい空間だ
ハイエースバンのスーパーロングは全長5380mmという堂々の長さがあり、フロントシートより後ろの荷室長だけでも3540mm。(ちなみに荷室幅は1730mm。土地の一坪が1800×1800mmと考えると室内の広さが想像できるだろうか。とにかくすごい広い)
その長さを活かしてリビングと寝室を前後に分けた間取りのキャンピングカーが様々なメーカーからリリースされている。特に2段ベッドは子供だけ先に寝るというような使い分けができるためファミリーに人気だ。
ハイエーススーパーロングでリビングとベッドを前後に分けた例。前方にリビングを作り、トイレルームを挟んで最後部に横向きのベッドがある。ファミリーユースで人気のレイアウトの1つだ(写真はトイファクトリー・GT) こちらもハイエーススーパーロングで、タテに2段ベッドを作った例。写真では反対側もベッドになっているが、ここがテーブルと椅子になる(写真はキャンピングカープラザ東京・ハピリーレジェント)
ここで紹介するFCスリーパーはそんな人気の2段ベッドをなんと縦に2つも用意して、さながらドミトリーのような空間を作り出した。まず冒頭に紹介したリビング部分の写真から。対面で2人ずつ座ることもできるし、掘りごたつのようにロの字にしてさらに大人数で座るのもOK。
片側だけ2段ベッドにしたのがこちら。シートの背もたれ部分を引き上げてベッドにする仕組みだ。この方式で右側もベッドにできる。さらにテーブルを置いていた部分もマットで埋めれば下に3人、上の2段ベッドにそれぞれ1人ずつで最大5人分のベッドが完成する。
片側だけ2段ベッドにしてみた図。壁面も天井部分も木目調で加工されていて、レザー調のシート生地とのコーデも雰囲気があって良い
囲まれ感のあるリビングからうってかわって前方は開放感のある空間に。スライドドアとキッチンの間は広いスペースがとってあり、大きな荷物もガシガシ積める。
キッチンはシンクとコンロと電子レンジという構成。ポータブル電源の置き場が用意されていて、電子レンジの電源もここから供給する。手前のスペースがずどんと広いので、そこにポータブル冷蔵庫を置くとリビング部分からの出し入れなどもしやすくて良さそう。
電子レンジが標準装備で嬉しい。居室部分で使う電源をポータブル電源にしたことで、メンテナンスも簡単になった。こちらも標準装備でついてきてお得
製造元のメーカーはドレスアップ系のカスタムも得意としているだけあって、フロントまわりもしっかり統一感ある見た目になっている。撮影車両ではぴったり仕上げのフルカバーでフロントシートが一気に高級な雰囲気に。
2つの2段ベッドが楽しいレイアウトに、メイン電源をポータブル電源にした利便性、しっかり広く取られた荷室の使い勝手の良さなど、ほかにない魅力が詰まった1台だ。ハイエースバンDXスーパーロング・ワイドボデイ・ハイルーフがベースで、10人乗りの5人就寝。価格は要問い合わせとなっている。