オートキャンパーWEB編集長が昭和のキャラバン(キャンピングカー!?) 買ってみた!④
1973年型の日産E20型キャラバンを買って早半年。後部スペースに畳と台座がインストールされた文化住宅みたいな車内&当時ものクーラーの部品一式が付属する条件に一目惚れして購入を決意。インターネットで申し込んで放っておいたらそのまま通ってしまった銀行ローンをフルに使って6月に納車してもらい、クーラーを取り付けたのが9月のこと。いよいよ公道復帰!の前に車検整備をしなくては……。
振り返ると濃密な半年だった?
昭和の時代に一時抹消(ナンバーを返納した)した状態で保管され続けていたこのE20型キャラバン(の車中泊仕様車)。物置として余生を過ごしていたのだが、令和に時代が変わり、今流行の言い方をするならば、バーンファインド(カーポートとか、納屋とかで乗らずに置いておいた程度のいい状態の古いクルマを発見すること)された車両だ。
現状販売で購入したものの、ブレーキまわりの部品が交換されているので安心!旧車の鬼門はいかに純正部品が残っているか、ボディにサビがないか、ゴム部品の極端な劣化はないか、そしてブレーキまわりなんです(ほぼ全部じゃん)。購入したのは、千葉にあるプリンス&日産系にめっぽう強いバラクーダ
幸運にも、キャラバンに明るい(というより、他の人では手に負えなかったかもしれない)ショップに引き取られたことによって、くたびれた消耗品を中心に手が入れられ、走って止まれる状態にまで復調。デモカーとして役目を終えたころに私が購入したというわけだ。それが2024年5月のこと。
2024年11月4日現在、近所を散歩できるくらいにまでは修理完了!?
キャラバン純正オプションのクーラー取り付けに一夏を費やした
キャラバンの乗用グレード「コーチ」のカタログに、こんな感じで紹介されています
実際そのままでも車検を通すことは可能なはずだったが、純正オプションのクーラーキットを一緒に譲ってもらったのでそれをつけてから車検を受けようと画策。当初2日と目論んでいた取り付けに難儀して早3カ月。そのてん末は過去の連載でお伝えした通り。
まだあった、キャラバン車検対策のための作業
クーラーが終わってしまえば後は、大した作業はない? いやいや、4ナンバー登録にあたって、タイヤを購入する必要がありました。こだわったのは「ホワイトリボンでなければいけない」ということ。当時の純正装着タイヤがそれだからです。写真はコーチのカタログより
一般道、高速走行共にフィーリングは上々。8プライのタイヤながらこんなに乗り心地がいいのかと驚くほど
キャラバンの畳を降ろし、台座も降ろ……せないので、切る!
そこからさらに各部の点検および、車検のレギュレーションに対応したタイヤ交換、さらに畳&台座の撤去、後部の折り畳み式サードシートの取り付けを行えば車検に行けるのだが……。1人だとどうしてもこの台座が動かせないので、これを車内で2分割し、降ろした後に車検へ向かう。
4ナンバーの貨物登録車のため、荷室の積載物を降ろす。畳2枚はなんとか降ろせたが…台座がどうしても降ろせない。どうもこれ、車内寸法ぴったりで組み立てられ、降ろすことを想定していないようだ
サードシートも無事使用することが可能に! このキャラバンは、長尺車(ロングボデイ)の9人乗りバンなのである。車種記号はVE20Bとなる
車検受検の道中で、オーバーヒートさせちゃったかも?
その道中で、清掃したはずの水路が閉塞。水温計が急上昇?! 受検どころではない気もするが、自宅と運輸支局の中間地点で行くも戻るも地獄。だったら運輸支局の駐車場で修理するしかない︎
雨の中、車検に出発! 天候が悪い日のほうが、受検者が少ないとの思惑からだ。月初も確か受検者が少ない