車体全長4.8mに2畳分のリビングスペース出現！6人悠々収容可能な豪華装備キャンピングカー

東和モータース販売のカムロードベースの小型キャンピングカー「レーベンDC」は、6人乗り5人就寝の本格キャンピングカーながら車体サイズが全長4.8m全幅2mとかなりコンパクト。エアコンや電子レンジ、FFヒーターなどの快適装備が標準装備化されているハイエンドモデルなのにお値段1000万以下。注目すべき1台だ。

プライバシーと広々空間を実現するレーベンDCの「リアエントランス」という設定

居室の大部分がリビングになるのがこのレイアウトの強み。窓も大きく開放感が素晴らしい（写真はアレッタRE）

「レーベン」シリーズは、ナッツRVの「アレッタ」と姉妹関係にある。ナッツRVが製造するキャンピングカーを2社で販売している形なので、住まいの近くに販売店があるなど、便利な方で購入することができる。

レーベンDC（とアレッタRE）の強みは「とにかく広いリビングスペース」。3つあるシリーズのレイアウトのなかで、「マルチルームあり」「リアエントランス」が特徴となるが、そのリアエントランスが生み出すのが、大きな四角い空間＝リビングスペースだ。幅1806×奥行き1850mmの広さは畳で言えばほぼ2畳分、車内としてはかなり広大。運転席やバンク部分ともつながった空間なので、実際はもっと広く感じる。

しかもエントランスはクルマの隅にあるため、外から室内が見えにくい。心ゆくまでリビングでゴロゴロできるのだ。リビングでのくつろぎを重視する人ならこのレイアウトをオススメしたい。

室内後部に設けられた入口とキッチン。この位置に入口があるため、ドアを開閉してもリビングの様子は外から見えにくい。大人気装備のルームエアコンは標準装備で、車両最後部から室内を協力に冷やしてくれる。

この広いリビングはセカンドシートに2人、サードシートに2人、サイドソファに2〜3人座れるので、きちんと座るなら6〜7人もの大人が集まれるサイズ。さらにフロア全体をベッドにもできるし、写真のように掘りごたつのような状態に留めることもできる。掘りごたつだと4人程度の使用がゆとりがあって良いかもしれない。レイアウトが複数選べるのは楽しいものだ。頭上収納が充実しているので荷物は全て頭上にしまってしまおう。

フロアのベッドのほか、バンクの部分もベッドになっている。こちらも1.8m四方の空間なので大人2人がゴロゴロできるサイズ。フロアベッドとゆるやかにつながっている空間だから、多少セパレートしつつも団らんの空気を共有できるのが嬉しい。

こちらが入口入ってすぐのマルチルーム。レーベンシリーズはルームエアコンを筆頭に、FFヒーターや電子レンジ、冷蔵庫、大容量バッテリー、マックスファン、ソーラーパネルなど人気装備はほぼ一通り標準装備なので購入に当たりほぼ何も考えなくて良い仕様なのだが、このマルチルームだけは使う人のニーズに合わせてカスタムできる余地を残してある。温水シャワーキットをつけてシャワールームにするか、トイレをつけるか、それともクローゼットとして運用するか。半防水仕様で、外部ドアもついているので、それぞれの生活スタイルに合わせて選びたい。

ボディは小さいがマルチルームは大人が向きを変えて立ったり座ったりするスペースをしっかり確保。トイレも最近はラップ式の便利なものが多数出ているのでぐっと扱いやすくなった

レーベンシリーズの全長4.8m×全幅2mというアドバンテージ

中はかなり広々しているが、実はかなり小さいレーベンDC

レーベンDCをはじめとするレーベン（とナッツRVのアレッタ）はこれだけしっかり豪華装備で内部も開放感があるのに、実は全長4850×全幅1950mmしかない。

レーベンシリーズはこの一般的な駐車場枠に収まってしまうのだ

このサイズだと車庫証明を取るハードルも下がるし、旅先の駐車場選びにも困らないのが何よりのアドバンテージ。さらに車両総重量が3.5tを切ってくるので、現行の普通免許で運転できるというメリットがある。

東和モータース販売では2023年に「モビー」という小型キャンピングカーを発売し、これも当時5m以下の全長と800万円台という価格設定で話題になったが、それよりさらに小型化し、さらに価格は950万円からとモビーより高くしたかわりにほぼオプションが不要なほどに快適装備を充実させた。

今どきの日本の道路事情に合わせたスタイリングで作られた小さな高級キャンピングカー、なんとも快適な存在だ。