しっかり消すのに、汚れない。次世代の消火器具が「2024年度 グッドデザイン賞」を受賞!
ポップアップ付きキャンピングカーのパイオニア、ホワイトハウス・キャンパーのグループ会社、「TCL」から発売している次世代型消火器具「FIRE SHOKA STICK(ファイヤーショーカスティック)」が、日本デザイン振興会主催の「2024年度 グッドデザイン賞」を受賞した。
消火の痕跡を残さない! 復旧が可能な消火器具「ファイヤーショーカスティック」
いつ起こるかわからない、「その時」に備える防災用品。豪雨被害や地震などもあり、より備えへの意識が高まっている。そのなかでも、「備え」のハードルが高いものの1つが消火器具ではないだろうか。一般的に消火器と言われる、粉末消火剤や薬剤を噴霧するタイプのものは、重く、大きく、また定期的な点検も必要となっている。ほかにもさまざまなタイプの消火器具が登場しているが、それとも一線を画す画期的な消火器具が「ファイヤーショーカスティック」。
その消火の仕組みは、シンプル。人体に無害な気体(不活性ガス)を火元に噴霧することで消火する。なので、噴射物(粉末や液剤)が飛散することによる、火元や周囲の汚損、二次被害もなく、その後の復旧も可能にする。さらに一般的な消火器よりも消火のためのガスの噴霧時間が長く、しっかり落ち着いて消火作業に当たることができるのだ。
そして注目してほしいのが、その見た目。1本365gと軽くスリムなスティック形状で、車内はもちろん、家、船舶、イベント会場などさまざまな場所に常備できる。また、壁面に固定できるアタッチメントもあるので、しまい込むことなく、必要なときに手に取りやすい場所に設置可能なのだ。もちろん片手で2〜3本持てるくらいなので、移動も楽。
さらに現在は消火器具らしい「赤」のカラーリングのみの展開だが、11月上旬を目処に多色展開する予定とのこと。より日常生活に寄り添う見た目デザインとなる。
また、消火器具としての耐用年数も長く、なんと15年のロングライフ。しかもその間点検などのメンテナンスは不要なのだ。
審査員の評価のポイントは?
なんとも画期的なまさに次世代の消火器具だが、今回のグッドデザイン賞の受賞のポイントは一体どこなのか。審査員の評価は以下の通り。
大きさゆえに置き場所に困ってしまう消火器をコンパクトにすることで、生活の中に取り入れやすくしている。また消火対応後に環境を汚してしまう残留物を出さない工夫がされており、真っ白な粉だらけになる消火器のイメージを一新し、より身近な道具として進化しているといえる。
カラーリング※においても日常的なイメージの提案があり、今後の発展が期待される。
※カラーバリエーションは、2024年11月上旬頃の発売を予定。
ふるさと納税の返礼品にも登場!
そしてこのファイヤーショーカスティック、愛知県東郷町のふるさと納税の返礼品にも採用されることになった。これはこのファイヤーショーカスティックの販売元、TCLのショールームが、東郷町にあることからの縁。これまでもTCLと東郷町は、災害時や緊急時に活用できるドームハウス「EZDOME HOUSE」の寄贈や災害時協定の締結など、地域の防災面で関係を築いてきた。それが今回のファイヤーショーカスティックの採用につながった。
今後、ふるさと納税各ポータルサイトなどを通じて、ファイヤーショーカスティックの返礼品付きの寄付に申し込みができるようになる。一家に一本といわず、必要な場所に必要なだけ備えられる製品になっているので、こういった機会にぜひ手に入れて備えておきたい。