オーダー再開!レトロな見た目も魅力のトルコ産キャンピングトレーラー「ウマルサン」シリーズ
新進気鋭のキャンピングトレーラー・メーカー、トルコの「ウマルサン」。日本に輸入されているウマルサンのトレーラー「ウマルサン ミニ」「レナ3.6」「カプセル3.9」はいずれもFRPによるつるんとした見た目と内装の使い勝手の良さ、軽量コンパクトさで人気。2024年春から受注が停止していたが、2025年春のデリバリーに向けて、この秋から受注が再開した。
どんなブランド?ウマルサンのキャンピングトレーラー
カラフルなカラーリングとコロンとしたフォルムが特徴のこのキャンピングトレーラーは、トルコの新進気鋭メーカー「ウマルサン」のもの。ボディがFRPでできているのは見た目からもわかるが、外観だけでなく家具もFRPで作ってしまうという一体成型の工法が特徴で、高い断熱性や耐久性、防水性能、軽量さというメリットがある。また、シリーズ最大サイズのカプセルXL(日本未導入)でも重さ1500kgクラスと小型モデルを得意とし、取り回しの良さもあってキャンピングカー大国のドイツや、過酷な天候のアイスランドなど、さまざまな国で人気を集めている。
レナ3.6の室内。局面を多用して宇宙船の中のようなレトロフューチャーな空間が楽しい
国内に輸入されているのは「ウマルサン ミニ」「レナ3.6」「カプセル3.9」の3タイプ。室内トーンはどれも同じテイストで、FRPによる白い壁面に、キッチン天板や収納庫扉に配した天然木という組み合わせ。ちょっとネオクラシカルな外観に対して、内装は機能的な雰囲気だ。レイアウトはモデルによって違い、けん引免許や就寝人数などの条件も異なっている。使いたい人数やヘッド車に合わせて選びたい。
サイズもレイアウトも違う3台。どれも室内高は190cm確保されているので、使い心地は良好
シリーズ最小、軽量でヘッド車を選ばない「ウマルサン ミニ」
ウマルサン ミニは重量650kg、全長2800mmというコンパクトさが何より大きな魅力。駐車場も普通のサイズで大丈夫だし、これだけ軽量だとコンパクトカーでもけん引可能なので選択肢が広がる。都市部でも扱い安い。寝るときはラウンジのような雰囲気のリビングをベッドに展開させる。ベッドサイズは111cm×191cmなので、大人2人用。
小さいとはいえベッド・キッチン・トイレと一通りの装備はきちんと備わっているのもポイント。しかもトイレは標準装備でついてくるし、オプションでは流行りのラップ式のトイレも用意されている。
こちらはテーブル側から見た室内。収納も多くて意外と広いのがわかる。室内高が190cm取れているのも広く感じる理由の1つだ。家具の天板のパイン材が良い雰囲気を醸し出している。正面の扉の先がトイレルームになる。
FRP一体成型が活きる防水仕様のトイレルーム。幅105cm奥行き92cmあるのでしっかり使える。スモールでキュートな基地として、大人ソロ旅やカップル旅、キズに強いので+ペットもオススメだ。車両価格は298万円から。
常設ベッドが嬉しい最大4人就寝、しかもけん引免許は不要「レナ3.6」
「レナ3.6」はエントランスを入って右手側にリビング、左手側にダブルベッドというレイアウト。トイレルームとキッチンを挟んで、寝室とリビングの2ルームに分けられているのだ。たとえば先ほど紹介したウマルサン ミニだと、ベッドに寝転びたければリビングのテーブルを下げてマットを被せてベッドに変形させる必要があり、昼寝したい人と食事したい人の両立は難しい。レナ3.6はそういう点で言うと、使う人それぞれのシーンに合わせて居場所が作れるのがメリットだ。
もちろんリビングもベッドにできる。奥のベッドルームが113cm×210cm、こちらのリビングのベッドが111cm×210cmで、どちらも大人2人が寝られるサイズ。家族でも使えるし、2人旅ならさらに優雅に過ごせる。
レナ3.6のトイレルームもFRPなので完全防水。標準装備でトイレもついてくる。レナ3.6と、後ほど紹介するカプセル3.9は給水・排水タンクがそれぞれ100ℓとこのクラスとしてはかなり大きく、オプションで温水システムが組めるので、しっかり実用性のあるシャワールームにもなる。オプションはほかにもソーラーパネルやバッテリー、クーラーなどの快適装備が充実しているので、趣味の基地としてもキャンプの相棒としても頼れる存在に仕立てられるだろう。車両価格は388万円から。
シリーズ最大、ファミリーユースもOKな「カプセル3.9」
「カプセル3.9」は国内導入されているウマルサンのキャンピングトレーラーのなかでは最大サイズ。さすがに重量が1100kgと、けん引免許のライン750kgを超えてくるので要免許となるが、その分シリーズトップのゆったり空間を手に入れられる。
レナ3.6同様にカプセル3.9も常設のダブルベッドつき。レナとは違いベッドが縦向きに配置されているので独立した寝室という雰囲気はないが、家具がすべて壁ぎわに配置される形となったので室内を広く感じる度合いは一番。
リビング部分の作りはシリーズ共通。他の2台同様、このテーブル部分もベッドになる。ダブルベッドで2人、リビングのベッドで2人の合計4人が就寝できるのはレナ3.6と同様。ダブルベッドが120cm×191cm、リビングのベッドが107cm×205cmなのでベッド自体のサイズはレナ3.6のほうが若干広いくらいのほぼ同サイズ。カプセル3.9はダブルベッドの脇にちょっとしたキャビネットがあったりと空間の余裕を活かした設備がある。仕切られた2ルーム的なレイアウトが良いか、全体でゆったりした雰囲気を取るか、お好みで選ぼう。車両価格は418万円から。
ここで紹介した3台は、日本の輸入代理店、愛知県稲沢市の服部モータースでオーダーが可能だ。