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キャンピングカーで「日本列島RVパークの旅」⑯RVパーク「ふじすその」(静岡県)

キャンピングカーや車中泊仕様車でどこに泊まれるのかというと、道の駅や有料道路のパーキングを連想しがち……。でもこれらの場所は、休憩のための仮眠はオッケーでも宿泊できる場所ではありません。そこで利用したいのが、RVパーク。キャンピングカーの製造メーカーやディーラーで構成される日本RV協会が設置を進める「快適で安心して車中泊できるスペース」のことで、入浴施設やトイレ、電源設備などが備わります。実際にオートキャンパー WEB編集部が全国各地のRVパークに実際に泊まってその魅力をお伝えします。なお、2024年8月14日現在、日本全国にRVパークは466カ所ほど存在しています。

富士の麓にあり、東名・新東名からのアクセスも良好

静岡県の東、富士山の麓に広がる裾野市。東には箱根外輪山、西には愛鷹連山と豊かな自然に囲まれた土地で海には面していない。おもな産業は工業をメインとしており、近年ではトヨタ自動車が実証実験の場として「ウーブン・シティ」を建設していることでも知られている。
そんな裾野市に今年の3月にオープンしたのだがRVパーク「ふじすその」。東名・裾野ICから約5km(約8分)、新東名・長泉沼津ICから約7km(約13分)、伊豆縦貫道・三島加茂ICから約8km(15分)とアクセスがしやすく、県道394号沿いということもあって迷うこともないだろう。

ビルダーのショールームに併設されるパークだから安心

このパークは個性派軽キャンパー「クオッカ」シリーズでも知られるビルダー、三島ダイハツが運営。同社以外にも大手ビルダーの最新モデルが多数展示されるショールーム「キャンピングカーガーデン」やクオッカの製造工房などがパークに併設されているのも大きな特徴となっている。
パークはキャンピングカーガーデンのオープンに合わせて開設。ショールームはクオッカの材料と同じ静岡県産の富士ヒノキが柱や梁に使われており、木の温かみが感じられるほか、漆喰を使用することで体にも環境にも良いショールームを実現。また、クオッカ製造の工房にもショールームと同じ富士ヒノキと富士の杉を使用している。
区画は3区画を用意しており、1区画のサイズは7×4m。区画内でのオーニングの展開や車外でのイスやテーブルの設置もオーケー。ただし、車外調理や焚き火は禁止となっている。またキャンピングトレーラーにも対応し、トレーラーの留置き利用も可能だ。
周辺は住宅地が多いが、キャンピングカーガーデンは敷地面積が約1860平方メートルと広大なため、近隣が気になることもない。
施設の魅力はショールームが併設されていること。ショールーム脇には屋根付きの休憩スペースがあるのでのんびりと休憩できるほか、天気が良ければ富士山を見ることも可能。また、ショールーム内は商談スペースのほか、今後はカフェもオープンする予定。ここは薪ストーブも備わり冬でもゆったりくつろげる。
また、展示場のほうには軽キャンパーからバンコン、キャブコン、バスコン、トレーラーなど、さまざまな最新モデルが展示されているので旅の途中に新型車をチェックしたり、装備やメンテナンスについて相談できるのも、ビルダーが運営するパークならではの魅力だろう。

ウッドをふんだんに使ったショールームは、優しく落ち着いた雰囲気で来た人を迎えてくれる
屋外テラスには屋根付きのブランコやウッドテーブル&ベンチがあり、ゆったりと休憩できる
ショールーム内は柱や梁に地元材の富士ヒノキを使用。カウンタースペースは近日カフェとしてオープンの予定
パークは全3区画で、自走式以外にキャンピングトレーラーの利用にも対応している
施設内にあるシャワーは1回300円。スペースも広く使いやすい
2つあるトイレはどちらも温水洗浄便座付きで四季問わず快適に利用可能。清潔なのもポイントが高い
トイレ前には水場があり、洗面や歯磨き、ちょっとした食器などの洗浄にも利用できる
ミシマダイハツのクオッカを製造する工房も敷地内に併設されており、作業を見学することも可能

グルメ・観光スポットも近くに多く、旅の拠点に最適

利用時は車内調理が基本となるが、約1.6kmのところにあるマックスバリュ裾野店は24時間営業なので便利。徒歩圏ならセブンイレブン石脇店が約350mと近いので、困ることも少ない。ショッピングはほかにも、JAふじ伊豆すそのふれあい市で新鮮な地元野菜が手に入るので、時間に余裕がある人はぜひともチェックしておきたい。
観光はパークから約1.2kmに黄瀬川の「五竜の滝」があるほか、日本最長の人道吊橋である「三島スカイウォーク」も約16km(約30分)。ここは吊橋以外にも、ジップスライドや天空タワーアスレチック、セグウェイガイドツアーなどのアクティビティが充実。周辺には伊豆フルーツパークもあり、メロンやモモ、イチゴにミカン狩りと季節の果物を獲れたてのまま味わえる。ほかにも市の中心には重要文化財にも指定される三嶋大社(約8km)もあり、観光や遊びも豊富。
グルメなら、沼津港まで県道394→87号経由で約15km。無料駐車場があるほか、数多くの海鮮料理店や土産処が軒を連ねていて悩ましいほど。近くには複合観光施設「沼津港深海水族館」もあるので、食事や買い物だけでなく半日はゆっくりと過ごせるだろう。ほかにも、グルメと言えば静岡県の人気ハンバーグチェーン店「さわやか」長泉店が約6kmなので、ガッツリ食べたい人は足を運んでみてはいかがだろう?
実際にパークを利用してみると、その立地のよさに驚き。買い物だけでなく、近郊には観光やグルメも充実しているので不自由さを感じることは皆無だった。
おまけにショールーム&工房が併設されているので、スタッフの方とも気軽にコミュニケーションが取れるし、日頃のキャンピングカーライフについてもいろいろと話ができるのもここならではと感じた。富士山方面、伊豆方面の旅の拠点として、是非とも利用したいパークだ。

日本最長の吊橋「三島スカイウォーク」の入場料は大人1100円・中高生500円・小学生200円。全長400mの吊橋はスリルもあるが、見晴らしもよく天気がよければ富士山をバックに撮影もできる

スカイウォーク内にはジップスライドをはじめ、さまざまなアクティビティを用意(別途料金が必要)。また無料のドッグランもあるのでペット連れでも楽しめる
写真のセグウェイガイドツアーをはじめ、ゴーゴーバギーや天空タワーアスレチックなどアクティビティは豊富。どのアクティビティも予約制なので、事前に申し込んでおこう

三島スカイウォークからすぐのところに位置する「伊豆フルーツパーク」も人気スポット。旬の果物を存分に楽しめるほか、お土産店もあるので買い物にも便利大山祇命(おおやまつみのみこと)、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の、御二柱の神様が祀られる三嶋大社は、商売繁盛や家内安全などのご利益があると言われる人気スポット。樹齢1200年以上のキンモクセイの美しさやボトルに入れて持ち帰ることもできる湧水「生玉水(いくたまのみず)」など、見所も多い静岡県の天然記念物に指定される、幅約100m、高さ約12mの溶岩の断崖を流れ落ちる5本の滝。写真の3本は雄滝で、ほかに2本の雌滝がある。中央公園内にあり、公園駐車場にクルマを停めて徒歩で散策できる

駿河湾をはじめとした近海で獲れた新鮮な魚介が楽しめる沼津港。周辺には無料駐車場もあり、「ぬまずみなと」と呼ばれる商店街には干物や加工品、お刺身などのお土産処から、丼や浜焼き、刺身といった海鮮料理店が軒を連ねており、どこのお店に入るか悩ましいほど

駿河湾の最深2500mは日本一の深さを誇る。ここ沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムは、そんな深海に特化した水族館で、普段見ることのできない深海に住む貴重な生物を展示。入場料は大人1800円・小中学生900円・幼児(4歳以上)400円

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