まるでメゾネット!ドイツからやってきた車内に階段を備えるスタイリッシュキャンピングカー
ドイツからやってきたスタイリッシュなデザインのキャブコン。しかしユニークなポップアップルーフのおかげで、その見た目からは想像できない超広々空間が車内に広がる1台なのだ。
画期的発想の電動昇降ルーフで就寝&部屋としても利用可能
ドイツのキャンピングカーメーカー、バーストナーのフィアットデュカトベースのキャブコン「リセオギャラリーTD689Gハーモニーライン」。一見するとスタイリッシュなルーフ形状のキャブコンだが、キャブ上部にはポップアップルーフを備えている。このルーフ、展開方式が独特。テント部分をを形成するのが一般的な布地ではなく、エアチューブ状のビニール地。電動昇降式でエアが注入されると壁面となりルーフが上がる。ルーフを支えるアーム後端が支点なので、ルーフテント内前方はもちろん、後方も十分な高さが確保できるのがメリット。
エアの注入によりテント壁面部分がチューブ状に膨らみルーフが自然とアップする。空気層の確保により断熱性が向上
ルーフの使い勝手もいい。テント内への昇降はダイネット横に備わる階段。これならば愛犬でも乗り降り可能。また就寝時の利用だけでなく、部屋として使うことも想定しておりつり下げ式の展開型のテーブルも装備。エアチューブの壁面なので断熱性も高いのだ。
ダイネット横に階段があるなんて、キャンピングカーの車内には似つかわしくない装備だが、段内部は収納庫になっている
ルーフがアップするとつり下げ式のテーブルがセットされる。テントのコーナー部分にはシェード付きの窓が備わり、開けると外光が差し込む
車内は基本は2人での使用を想定しており、ダイネットはL字シートとフロントシートの回転で構成。ゆったりサイズのキッチンに大型冷蔵庫、最後部はトイレルームとシャワースペースを別々に用意。大型のキャビネットと室内高をフル活用した外部収納庫を備えている。
2人使用を想定とはいえ、くつろぎの空間は十二分に確保されている
曲面を取り入れたL字キッチン。丸形シンクは回転式のカバーが備わり調理台になる。ゆったりとした足下空間と多くの収納スペースが使い勝手を高めている
トイレの後部は収納庫、正面には棚状のキャビネットを装備。広々としたルーム内の右側にはシャワールームが配置される
縦長のバゲッジドアを備えた外部収納庫。室内高をフルに生かしたサイズで、高さのあるものでも余裕で積める