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愛車の寿命を延ばしたい!キャンピングカーのオイル変えてみた

車重が重く、長距離を走るキャンピングカーは駆動に負荷がかかりがち。なのに居室となる架装部分に比べて、ベース車には目が行き届かないことも。キャンピングカーを長く乗り続けるため、駆動系オイルの交換テストに参加した。

高性能オイルで車両寿命は延びる

今回のテスト車はカムロードベースの5m超キャブコン。ガソリンエンジンで走行距離は約4万kmだった

エンジンを心臓にたとえた場合、エンジンオイルは血液ともいえ、心臓を守る大切な役割がある。ただし走行によりオイルは汚れ、酸化によって劣化する。そのためエンジンオイルを定期的に交換していれば、最良なコンディションが長く維持できるのだ。もちろん、使用するオイルによって車両寿命は大きく変わる。

交換に使用したオイル、「パワークラスタービレンザスーパーレーシング+漆黒」

「パワークラスタービレンザスーパーレーシング+漆黒」は、数種類の高品質素材を採用し、飛躍的に性能を向上させた高品質自動車用オイル。エンジンの部品同士の摩擦を減らし、潤滑性を向上させるために有機モリブデン、ボロン添加剤、アルキルナフタレン、二硫化タングステン、エステル、ポリアルファオレフィンといったベースオイルを組み合わせており、エンジン効率がよくなり、燃費の改善が期待できる。また、耐久性も大幅に向上し、高温環境や極低温環境でもスムーズな動きを実現する。

エンジンオイルをはじめ、ミッションや各種ギヤ用があるが、今回はもっとも効果が体感しやすいATFとデフをオイル交換してテストした。

こうして入れ替わる、オイル交換の一部始終

まずはATFの交換から。ATFとは「Automatic Transmission Fluid」の略で、AT車に搭載されているミッション専用のオイルのことだ。作業はオイルを排出し、パンを外して徹底洗浄するところからスタート。

まずオイルを抜く鉄粉を集めるための2つの磁石はもちろんとして、底面全体に鉄粉が!洗浄スプレーとウエスで全体をキレイに拭きあげる

こうしてキレイになったオイルパンは、フィルターとパッキンを交換して組み付ける。そして、専用チェンジャーでオイルを注入していく。入れたオイルはモニターで色や不純物の状態を確認し、ダメなら排出して再度注入するという工程を繰り返す。

オイルの状態を確認するモニター。左の筒が注油するオイルで、真ん中がクリーナー、右は廃油をモニターするATFオイルを注入し、1回目のクリーナーモニター。右にある2本は赤が新しいオイルで黒が廃油。赤い新オイルと同じ色になってくれば完了だ2度目の注入。ほぼ新オイルと同じ色になったので、これでOK

車両によっては数回繰り返すが、今回は1回で問題ない状態になった。続いてはデフオイルの交換。デフとは「ディファレンシャルギア」の略で、左右のタイヤの回転差を吸収する装置。クルマの走行にはなくてはならない部分で、デフオイルはデフ内部のギアを守る大切な役割がある。こちらもまずオイルの排出からスタート。

中央の丸いケースがデフの部分。デフオイルは下から抜いて、上から入れる。オイルを抜いたあとフラッシングという洗浄作業を行うドレンボルトには磁石がついており、こちらもATFのオイルパンと同様に鉄粉まみれなのでキレイに拭き取る上の穴からオイルを入れる。1回入れてから排出し、また注入して作業は完了。

こうしてATFとデフオイルの交換作業は終了。作業前後で試乗したが、交換後のスムーズさは驚くほど。まるで氷上を滑るカーリングのストーンのようで、スーッとした動き。ミッションの抵抗がない感覚で、当然だが静寂性も向上。

オイルと交換費は13万円からと高価だが、燃費の向上も期待できるし、何より各部の負担が減るので耐久性も向上する。各種装備の充実化にお金をかける前に、ベース車にも目を向けたいと痛感した。

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