デュカトベースでお手頃ハイエースライクモデルからしっかり装備の快適キャンピングカーまで。充実のラインナップはこのメーカー!
日本国内でのフィアットプロフェッショナル正規代理店でもあるホワイトハウス。これまで軽自動車からミニバン、ハイエースなどさまざまな種類のクルマをベースにキャンピングカーを製作してきたが、フィアットデュカトが日本でデビューしてからは、このデュカトベースのモデルも多数発表。驚くべきはその幅広いラインナップと独自性。デュカトベースのモデルが気になるのであれば、一度は見ておきたいメーカーなのだ。
700万円台からデュカトベースのモデルが手に入る驚きのラインナップ
ホワイトハウスの展開するフィアットデュカトベースのモデルは現在全4モデル。各社から出ているフィアットデュカトベースのモデルが、1000万円を優に超えるモデルがメインとなっている中で、700万円台からラインナップしている。さらにいわゆるハイエースのように、5人乗り+荷室というシンプルなモデルから、フル装備のキャンピングカー仕様まで揃えているのも強みだ。
そもそもホワイトハウスは、キャンピングカー部門のほかに、数多くの海外メーカーの輸入車の販売や整備を手掛ける輸入車ディーラーという顔も持つ会社。欧州車でもあるフィアットデュカトを取り扱うのもうなずける。さらに輸入車の知識や現地での事情にも明るいことから、フィアットデュカトに合う安心安全なパーツや装備はもちろん、メンテナンスにも熟知しているので安心だ。
この日本のキャンピングカー事情と輸入車の特徴をよく理解しているホワイトハウスによる、フィアットデュカトベースのモデルを早速見ていきたい。
まるでデュカト版ハイエース!DIYも楽しめるハイクオリティお手軽モデル
フロントシートと3人がけセカンドシートで5人乗車、セカンドシート以降は隔壁を挟んでがらんどうの荷室というシンプルなモデルが「クルーキャブ」。セカンドシートは欧州で実績のあるスノークス製のキットを使用し、純正のような仕上がり。DIYにも対応するありそうでなかったハイエースライクなデュカトだ。
車体からテラス出てくる。大人の秘密基地をイメージした車中泊仕様モデル
「クルーキャブ」をベースに荷室部分をカスタマイズしたモデル。荷室は元の姿が想像できないほど作り込まれ、趣味もスペースとしても大活躍できそう。そして荷室の床下に収納された車外に引き出せるテラスにも注目したい。まさに大人のわくわくが詰まった1台。
上品なインテリアにさりげない工夫満載の2人旅にピッタリなキャンピングカー
ロミオとジュリエットの舞台でもあるイタリアの都市にちなむロマンティックな名前を授けられたキャンピングカー仕様のモデル。常設2段ベッドに加え、電動ベッド、最新ウォーターレストイレも備える最新装備満載のモデルだ。
シックなインテリアに2ダイネットで大人の空間を。電動ポップアップでさらに快適に
ヴェローナに続く、ホワイトハウスによるオリジナルのフィアットデュカトベースキャンピングカー第2弾。フロントシートとセカンドシートで作るダイネットに加え、その後ろにもロングソファを配したダイネットが。発表当時電動ポップアップを装備したのも話題になった。
それぞれ特徴があるモデルばかり。特にクルーキャブは、ユーザーの意向や趣味によってさまざまな使い方が考えられ、カスタマイズ性も高いことから人気だという。そんなフィアットデュカトベースモデルの製造のため、ホワイトハウスでは、新工場の稼働もスタートした。
ホワイトハウスの新キャンピングカー工場、新城工場
稼働直後の工場の様子。これからどんどん生産台数が上がっていく予定だ
新工場が稼働したのは、2024年4月。緑豊かな環境にあるが、これまで製造拠点としてきた豊田工場からのアクセスもいい。約1000坪の敷地を持つこの工場では、それまで豊田工場で全ての製造を担ってきたホワイトハウスのキャンピングカーラインナップのうち、フィアットデュカトベースのモデルと主に軽自動車、ミニバンをベースとしたモデルの製造を引き継いだ。
「できれば即納体制を」、というのは新城工場の杉浦工場長。最新の設備も導入したこの新工場ができたことで生産能力も上がり、キャンピングカーを受注生産するだけではなく、先行して製造したクルマを即納車としてユーザーに届けられる体制を作っていきたいとのことだ。
TEXT:五月女めい PHOTO:五月女めい・水川尚由