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トヨタ車体がエンジン停止時にもクーラーが使えるアルファードを公開!

人とくるまのテクノロジー展2024(横浜 5/22-24、名古屋 7/17-19)にて、トヨタ車体がより少ない資源利用や環境負荷で、豊かで高付加価値な生活を生み出したいとの思いから、「More Value , from Less:減らす技術で、豊かな未来を」というブースコンセプトで、二酸化炭素排出量低減などの社会課題解決に貢献できる2つの新技術「Parkooler(パークーラー)」、「TABWD(タブウッド)」そして、それらを装着した「アルファード FIELD 4 コンセプト」の展示を行なった。

ランニングコストもCO2排出量も激減!「Parkooler」

「Parkooler(パークーラー)」は、RVパークのようなAC100V電源が使用できる場所で、エンジンをかけることなくクーラーを使うことができる。また、電源サイトのない場所でも、AC100Vのポータブル電源があれば、クーラーを作動させることができる。ただし、ポータブル電源のバッテリーの大きさによりクーラーの稼働時間は変わってくるので注意が必要だ。「Parkooler」はハイブリッド車、ガソリン車ともに装着可能で、展示車はアルファードだったが、ノア/ヴォクシーやハイエースにも装着できる。エンジンをかけずにクーラーを使えるようにしたことで、アイドリングによるCO2排出や、燃料消費を抑えられるので、地球にもお財布にも優しい。エンジン音や排ガスで周りに迷惑をかけることがないのも嬉しいポイントだ。今のところ、電源を繋ぐことで使えるのは「Parkooler 」のみだが、ニーズによってはナビや後席のモニター、シートヒーターやシートベンチレーションも使えるようにもできるとのこと。発売時期や価格は未定。

展示車はエンジン停止状態だったが、Parkoolerのおかげで車内はかなり涼しくなっていた

植物繊維強化プラスチック「TABWD」

展示されていたアルファードには「TABWD(タブウッド)」のパーツが使用されていた。「TABWD」とは、Toyota Auto Body WooDの略で、成長過程でCO2を吸収した間伐材を使用した、非常にエコな樹脂素材だ。間伐材を使用することで、プラスチックの使用量も抑えられる。木材だから強度が落ちるということはなく、木材の割合やコンパウンドを工夫することで耐衝撃性を高めることも可能で、既に強度が必要なグランエースのバッテリーキャリアにも採用されているほど。塗装したり、木材本来の色味を出したり、見た目も自由自在に変えられるので、展示車のように、ドアミラーカバーのようなエクステリアから、前席シートバックのアシストグリップのようなインテリアまで自動車の様々なパーツに採用できる。見ても触っても質感が高く、強度も十分なので、非常にポテンシャルの高い素材となっている。

「TABWD」のドアミラーカバー
「TABWD」の前席シートバックのアシストグリップ

今回の展示車は、4座+バックドアを開けた状態で後ろ向きに座るシートが装着されたコンセプトモデルで、後ろ向きシートのシートバックにも「TABWD」が使われていた。

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