エアコン標準装備!キャラバンならではの純正シート活用レイアウトで最大7人乗車のキャンピングカー
日産キャラバンの純正セカンドシートは、上級グレードだと左右をバラバラにリクライニングしたり、前方にまとめたりすることができる。そこを生かして、純正シートの左半分をそのまま生かしてキャンピングカーとして仕立てられたのが、この「スペースキャンパー キャラバン」だ。おどろきの空間活用でエアコンも標準装備した1台を紹介。
便利すぎる純正セカンドシートで最大3人前向き乗車なレイアウト
日産の販売ディーラーが運営する「日産ピーズフィールドクラフト」。日産車のプロ中のプロである日産ピーズフィールドクラフトが販売するキャンピングカー「スペースキャンパー キャラバン」はキャラバン プレミアムGXをベースに作られた。
ポイントとなるのが、冒頭に述べた純正セカンドシート使い。
このように、セカンドシートの左半分のみを残してある。もちろんシートは純正なので、リクライニングするし、3点式シートベルトも使える。フロントシートと合わせて3人が快適に前向き乗車できるのは大きなメリットだ。
しかもこのシートは使わない時は前方にたたんで跳ね上げておけるので、停車時にたたんでしまえば、キッチン前のスペースも空くし、後部のテーブルゾーンへの行き来も楽になる。
キッチンはこのような構成。コンパクトな丸形シンクに、標準装備の電子レンジも配置。運転席と助手席の間には天板が設けられ、停車時にはここにポータブル冷蔵庫が置けるように配線も配慮されている。
リアのテーブルスペースはセカンドシートより後ろをまるまる使っているので、広々。出っ張った家具がないので窮屈さもない。大人4~5人でも余裕でゆったりくつろげる。シート下はちゃんと収納になっているので、荷物の置き場にも困らない。
ベッドにするときは背もたれにしているマットを通路にはめるだけ。就寝定員は大人2人。この状態でもテーブルをセットすることができるので、お座敷のように使うことも。
エアコン、ポップアップルーフ・・・技ありの仕掛けがさすが
スペースキャンパー キャラバンは広いくつろぎ空間、使いやすいベッド、電子レンジなどの充実標準装備と、車中泊モデルとして必要なポイントをしっかりおさえているが、技ありのギミックを仕込むことで使い勝手をさらに1ランクアップさせている。
たとえばこの純正装備のエアコン。よくあるDC12Vクーラーかと思いきや、実はウインドウエアコンを独自の加工で横置きにしている。
上が吹き出し口で下がフィルター。ウインドウエアコンの横置きなのだ
そして、エアコンは室内からはほとんど張り出しが気にならないが、それは拡張ボックスを設けて車外にスペースを逃がしているため。これによりすっきりした室内とエアコン装備を両立させているのだ。
純正ボディ幅より少し張り出しているが、車両上部なので走行時にはほとんど気にならない
細かな工夫はほかにもあり、キッチン前の屋根がポップアップする。つまりキッチン前で立つことができる。標準ルーフのバンコンだが立って調理ができるのだ。
クルマの外にも中にも工夫が詰まった技ありの1台だ。