ハイエースライクの使い勝手で車中泊仕様もOK!まるで純正仕様クオリティの5人乗りデュカトベース「クルーキャブ」
各社から続々とフィアットデュカトベースのキャンピングカーが発表されるなか、ホワイトハウスキャンパーから登場したのが「クルーキャブ」。芸能人が購入したことでも注目を集めたが、それよりもポイントなのがこのクルーキャブがじつにハイエースライクだということ。5人乗りのシンプルなレイアウトなので、カスタマイズの可能性も無限。車中泊仕様にするもよし、トランポにするもよし、DIYのベースをつくるもよし……。広いリヤラゲッジ空間を使いたい放題なのだ。
5人が乗れて、荷物も積める。このシンプルさが大きな魅力
ホワイトハウスの「クルーキャブ」は、フロントに2人、セカンドシートに3人の合計5人乗車、そしてその後ろは全て荷室というシンプルなレイアウトの1台。荷室は、最大2500mm×1400〜1800mmの広いフロアに加え、1900mmとファットデュカトならではの高い天井高を備える。
純正のフロントシートと同じシート生地を使い、ドリンクホルダーなどの収納も備えたまるで純正のようなセカンドシートは、オランダのスノークス社の「マルチファンクションクルーキャブキット」を使用。このスノークス社、フィアットのクルマ以外にも、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲンなどの数多くのブランドの2人乗りバンを5人乗り化するキットを手掛けており、このキットも本国ではデュカトの純正オプションにも採用されていて、品質もお墨付き。それをホワイトハウスが日本独占契約を結んでクルーキャブに組み込んでいる。さらに3点式シートベルトや、着座センサーといった安全装備も付いている。
このクルーキャブ、標準装備としては、このセカンドシートとサイドの窓、そして天井と床の仕上げのみとなっている。これだけでもハイエースのように人も荷物も運べるクルマとして十分な機能を備えており、広い荷室空間を考えれば、そのまま寝袋を使って寝る簡易車中泊車として活用するのも可能だ。
しかし、このクルーキャブはここからが本番。この荷室空間のカスタマイズが可能なのだ。荷室のフロアに荷物を固定するラッシングレールやタイダウンフックなどの設置は序の口で、ポップアップの設置や窓の加工なども相談できる。バイクやバギーの収納はもちろん、移動できる作業スペースや1つの部屋として作り込むこともできる。これまでには窓や床、壁、天井だけをホワイトハウスのプロにお願いして、あとはDIYで自分のキャンピングカーを作りたいという依頼もあったそう。
このリヤのスペース、希望に合わせてカスタマイズできるのだオプションでポップアップルーフも付けられる
ホワイトハウスオリジナルのテクノロジーで使い勝手向上
このフィアットデュカト、もともといわゆる乗用車として作られたクルマというわけではない。さらに日本人と比較して体格の大きいヨーロッパの人を想定して作られている部分もある。なので、そのままだと「なんだか使いづらい」というポイントがあるのも確か。そこを1つ1つ検証して使いやすいようにオリジナルのパーツで補っているのが、ホワイトハウス。現在13個のパーツがあるが、それらを総称して「ホワイトラインテクノロジー」と呼んでいる。しかもこのホワイトラインテクノロジー、これからも増えていく予定とのこと。
ホワイトラインテクノロジーはこのクルーキャブはもちろん、ホワイトハウスによる他のフィアットデュカトをベースとしたモデルにも採用されており、モデルによって標準装備として備わっているもの、オプションのものとあるが、基本的には全て取り付けができるようにはなっている。