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キャンピングカー専用タイヤ「ミシュランクロスクライメートキャンピング」を実走レポート!

キャンピングカー先進国の欧州からやってきたミシュラン クロスクライメート キャンピング。フィアットデュカト をベースとしたキャンピングカーはもちろんのこと、国産のカムロード(215/70R15)に適合するサイズもラインナップ。国産キャンピングカーでタイヤの選択に悩んでいる方は、このタイヤを選んでおけば間違いなし?! 今回は実際のキャンピングカーオーナー(VANTECH コルドバンクス)が登場。等身大?!のインプレをお届け!

キャンピングカーのタイヤ、このセットで春夏秋冬!

旅先で朝、目が覚めた時にうっすら雪景色。こんな体験をしたことがある人はいないだろうか。
ウインターシーズンを夏タイヤのままで過ごすのか、思い切ってスタッドレスタイヤに履き替えるのかは、雪の少ない地域に住むキャンピングカーユーザーにとっては悩ましい問題だ。特に集合住宅に住んでいる場合、「もう1セット」タイヤが増えると別に保管場所が必要になり、タイヤショップに預けるにしてもコストが掛かる。何よりタイヤを履き替えるための手間と時間が惜しい。最初から雪道を走ることを想定していなければ、出先での突然の雪にも対応した夏タイヤを履かせたい。

天候による路面状況の変化に応えられるように、ハイレベルの夏タイヤ性能と、高い雪上性能を両立する「クロスクライメート性能」に加えて、耐高荷重性能や、ブレーキングやコーナリングをきっかけに起こりやすい、荷重変動に伴う車体のふらつきの抑制など、キャンピングカー専用タイヤに求められるスペックを備えた全天候型タイヤが、MICHELIN CROSSCLIMATE CAMPING(ミシュラン クロスクライメート キャンピング)だ。

ヨーロッパの使用環境におけるキャンピングカーは架装による高荷重の状態で⻑ければ数か月、停車状態が続くこともある。これはタイヤに常に高負荷がかかることで外部からは確認できないような疲労がタイヤ内部に蓄積する。欧州のキャンピングカー専用規格『CP』は、そんな使用環境におけるタイヤの基準をクリアした証で、商用車用のLT/C規格のタイヤより空気圧を高めることで、キャンピングカー用タイヤに求められる高負荷での常用に対応している。

最高速度が一部区間における120㎞/hが上限の日本の高速道路に比べて、はるかにスピードレンジが高く、年間走行距離の多い欧州のキャンピングカー市場で鍛え抜かれたタイヤだけに、信頼性の高さはお墨付き。メーカー推奨の空気圧はタイヤの形状変化を抑え、高速のレーンチェンジやワインディング走行での操縦安定性を高めてくれる。

キャンピングカーへクロスクライメート キャンピングを装着した際のイメージは?!

V字のトレッドデザインが、キャンピングカーのRVイメージを高めてくれる!

キャンピングカーのために採用されたテクノロジーにも注目したい。トレッドの端まで覆う「ナイロンキャッププライ」は、トレッドの接地面を均一にすることで車体のふらつきを軽減し、操縦安定性を確保するのが狙い。バッテリーの大容量化やエアコンの普及など、キャンピングカーの架装重量が増加傾向にあることも踏まえて、強靭な内部構造にすることで、強度と耐久性を確保している。

「雪も走れる夏タイヤ」がキャッチコピーのクロスクライメート キャンピングの真の実力を確かめるのは、VANTECHのコルドバンクスのオーナー、松下行宏さん。カヤックフィッシングとスノーボードが趣味で、アクティブに行動する松下さんにとって、かねてからオールシーズン使えるクロスクライメート キャンピングは気になる存在だった。

クロスクライメートキャンピング
こちらが以前装着していたアジリスキャンピング

足まわりをショックアブソーバーと前後スタビライザーで強化し、ドレスアップとばね下重量の軽減を狙ったカムロード専用設計のアルミホイールにセットされたタイヤは、ミシュランのアジリス キャンピング。こちらはM+S(マッド&スノー)マーキングが付いているが、アジリス クロスクライメート キャンピングのマーキングは「スリーピーク・マウンテン・スノーフレークマーク」。国際基準で定められたシビアスノータイヤ要件に適合し、高速道路の冬用タイヤ規制時でも通行することができる(注1)。路面状況がシャーベット状~圧雪まで対応しているので、松下さんは冬場の行動範囲が広がることに期待している。
(注1)各地域の道路公団の規定、路面状況によっては走行できない場合もございます。

交換はキャンピングカーメーカー&ユーザー御用達のタイヤショップで!

交換作業はバンテック埼玉店の近くにあるTMA川田タイヤで行った。キャンピングカーのタイヤ交換実績が豊富で、カムロードダブルタイヤや欧州車のタイヤ交換にも対応。ボルトナットの締め付けトルクの管理を徹底し、車重やユーザーの使い方に合わせた空気圧の設定など、タイヤのパフォーマンスを安全に発揮させるためのノウハウが備わる。松下さんの愛車に装着されたアルミホイールは川田タイヤのオリジナルモデルだ。

「V字のトレッドパターンがカッコいいです。いかにも水を排水しそうなデザインだから、ウエット路面でも安心して走れそうですね」と、アジリス クロスクライメート キャンピングの第一印象を語った松下さん。

タイヤの顔ともいえる「Vシェイプ トレッドパターン」は、センターからショルダー部に向かって拡大された溝面積が排水性能に貢献し、ウエット路面で高いパフォーマンスを発揮。雪上においては「雪柱せん断効果」を発揮し、高いトラクションが得られる。さらに、摩耗末期まで安定したボイドレシオ(接地面積に対する溝面積の比率)を維持するトレッドデザインなので、摩耗に伴う排水性能の落ち込みを抑え、高いウエット性能を長期間キープ!

キャンピングカー専用タイヤならではの頼もしさ、安心感をビジュアルでアピールするのが、タフネスな印象のサイドウォールプロテクター。ミシュランのトラック用タイヤの技術から採用された、擦れなどに強い耐アブレ―ジョンラバーと、0.8㎜厚のプロテクションが、縁石などによる擦れやカットからサイドウォールを保護する。

「このタイヤには回転方向の指示があるんですね。そこまでこだわるからには、静音性やグリップ性能、耐摩耗性にかなり自信があるんでしょうね」と、足まわりにこだわる松下さんらしい着眼点でサイドウォールをチェック。

ひと目でタイヤの残り溝が4段階(0%、25%、50%、75%)で分かる新デザイン「トレッドウェアインジケーター」の採用も注目ポイントだ。

このほかにも、刻々と変化する路面状況と温度に幅広く対応し、優れたグリップ力を発揮するトレッドコンパウンド「グリップ・マキシマイズコンパウンド」や、ブロック同士が互いに支え合い、倒れ込みを抑えることで夏・冬路面に効果的なグリップを発揮するのと同時に、耐摩耗性と転がり抵抗の低減に寄与する「3Dロッキングサイプ」の採用など、随所にオールシーズン性能を発揮させるための独自技術が盛り込まれている

「新しいタイヤでいろんな場所に出掛けたいですね」とアジリス クロスクライメート キャンピングへの期待を込める松下さん。メーカーがうたっている『雪も走れる夏タイヤ』。まずは夏タイヤとしての基本性能、そしてスノー性能など、オーナー目線のレポートを随時お届けします!

実際にキャンピングカーオーナーが使って試してみます!

松下さんの趣味は足漕ぎ式のシーカヤックを使った海釣り。ルーフキャリアにカヤックを積載して釣り場近くで車中泊→早朝から好条件で釣りを楽しむためにコルドバンクスを購入した。ウインターシーズンは福島、新潟でスノボ三昧とのこと。しばらく使ってみて、松下さんがクロスクライメート キャンピングの印象をどう語るのか楽しみである!

日本ミシュランタイヤ

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