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トイファクトリーがトイレカーを緊急開発。能登半島地震被災地へ派遣

トイファクトリーが1台でマルチに使えるモビリティ、「MARU MOBI」を活用してトイレカーを緊急開発。能登半島地震の被災地へ派遣した。現地での水不足によるトイレ問題を受けての対応で、トイレカーにはトイファクトリーが扱う水不要で衛生的な環境を保つことができるトイレが設置された。

1台で平時にも有事にも活躍できる、”備えない防災”「MARU MOBI」

「MARU MOBI(マルモビ)」は、トイファクトリーが自治体・団体向けに販売している”備えない防災”を体現したクルマ。10人乗りのコミューターワゴンのレイアウトを基本としながらも、着脱可能なシートをはじめとした、さまざまな着脱式パーツでその時の用途に応じてクルマの装備を付け替えることができるようになっている。それにより、クルマが人員輸送を担えるだけでなく、動くオフィスや、荷物輸送車、受付、移動式投票所、救護室など、その時の需要に合わせた役割を果たせるようになる。

通常モード。運転手合わせて10人乗り

このマルチなクルマの秘密はフロアにあるレール。軽量で高強度なアルミ製レールで便利な着脱式リアシートはこのレールに固定される。それにより、フレキシブルな車内レイアウトが可能になる。さらにこのレールは積載物の固定にも使用可能。

ハイエースをベースとしているので、広い空間を活用できるさまざまな着脱可能なパーツが装備されている

緊急開発されたトイレカー

今回開発されたトイレカー

その「MARU MOBI」の新たなモードチェンジの1つとしてプロトタイプを設計。個室トイレルームを2部屋備えたレイアウトをハイエース車内に作り上げた。

これまでもトイファクトリーでは、能登半島地震の被災地に向け、自治体職員向けの休憩・宿泊場所としてのキャンピングカー貸与や、トイファミリーと協力しての災害支援物資の提供、そして災害派遣医療チームであるDMAT医療支援スタッフの休憩・宿泊場所としてのキャンピングカー貸与などを行なってきたが、被災地で長く続く水不足と、トイレ問題に対応すべく、緊急の「トイレカー開発プロジェクト」を発足させたのだ。

被災地に届けられたトイファクトリーのクルマ
被災地への移動も慎重にかつ迅速に行われた

DMATに貸与されたトイファクトリーのセブンシーズ

またこのトイレカーに搭載されたのは、水や化学薬品を使わず、排泄物を自動で密閉することで臭いやバクテリアの発生を防ぐ画期的なポータブルトイレ「clesana」。今回のような災害時はもちろんだが、トイファクトリーの作るクルマの洗練されたインテリアに馴染み、操作や使い勝手もよいキャンピングカーの車内でも活躍するトイレになっている。

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