日本RV協会が令和6年能登半島地震の被災地へキャンピングカーの貸与を決定
日本RV協会(JRVA)は、令和6年能登半島地震被災地の災害対策支援のため、JRVA会員企業のキャンピングカー数十台の貸与を決定した。
今回発表されたのは「珠洲市支援全国自治体職員宿泊場所設置プロジェクト」。具体的には、石川県珠洲市内にJRVA会員企業からの貸与キャンピングカーを集め、復興の中心となる自治体職員と全国各地からの応援職員の宿泊場所となる「RVのパーク村」を設立するとのこと。最大120名、期間は1〜3カ月の予定。あわせて今後他の自治体にも拡大する予定という点も合わせて発表された。
就寝スペースやガス、水回り、電源を備えたクルマというキャンピングカーの特性は、災害時に身の安全を守り、落ち着いて衛生的に過ごすことができる生活環境を提供し、電力確保や通信手段の維持にも役立つ重要な存在となる。そのため、災害時には災害指令者や医療介護者、簡易宿泊所、移動可能な避難シェルターなど、様々な用途で活用をされている。
実際に東日本大震災では、キャンピングカーがボランティアの方々の宿泊や休憩の場、災害対策本部の会議スペースとして活用されたり、被災者の一時宿泊施設としても機能したりしてきた。また、熊本地震の際には、JRVAから提供された3台のキャンピングカーが被災者の生活支援に貢献した。このときには、医療用のキャンピングカーも用意され、医療現場での活動や支援が行われた。
さらに今後の災害に備え、防災に対する積極的な取り組みも展開してきた。最近では、JRVA初の事例となる包括連携協定を宮城県栗原市と締結するなどの取組みもあり、2023年12月時点で全国23件のJRVA会員企業と自治体との災害協定が締結されている。