コンパクトな車中泊ミニバンの最適解「ホンダフリードMV+(プラス)」デビュー
2016年登場の5人乗り2列シート採用のフリード+(フリードプラス)。5ナンバーサイズのコンパクトミニバンだ。”フリードの持つ取り回しのよさに加え、新たな使い方や独創的な機能を「プラス」することで、車のある生活に新たな可能性をもたらしい”と、誕生したモデルだが、これをベースとした車中泊仕様がロッキー2から誕生した。その名も「フリードMV+(プラス)」。MVとは、ロッキー2のオリジナルモデル「マウンテンビレッジ」を意味する。
ノーマル状態のフリード+の室内
ナチュラルウッドカラーをアクセントとした室内
フリード+のリアゲートは地上高335mmから開く!
リアゲートの開口部地上高(335mm)の超低床なのが、フリード+の特徴。その特徴を生かして……リアゲートを開けて、端にテーブルを設置することも可能。人間はリアのマットに腰掛けてちょうどいい高さだ
3列シートのフリードからサードシートをただ外したモデルではなく、フリード+(プラス)はセカンドシート以降を専用設計し、リアゲートの開口部地上高(335mm)の超低床化を実現。しかも、セカンドシートはホンダお得意のダブルフォールダウン機構。座面を跳ね上げて背もたれを前倒しすることで、フルフラットとなるので、車中泊に最適というわけだ。メーカーも”フルフラットにすれば、セミダブルサイズのマットレスが敷ける”とうたっているとおり、これ、実はメーカーチューンの車中泊仕様グレードともいえるのである(車いす仕様車もある)。
何を隠そう、車中泊を想定していたフリード+
ところが、このフリード+、世間一般ではフリードの影に隠れがち……。それはもったいないと、手をあげたのはキャンピングカーの修理販売リフォームなんでもお任せの「ロッキー2」だ。フリード+をさらに使いやすいコンパクト車中泊モデルへと仕立てた。フルフラットになるセカンドシートの上に専用のアルミフレームを設置。
6:4の分割可倒れるシートに合わせて、マットを6分割。セカンドシートを片方だけ起こすこともでき、シートアレンジはベッドスタイルと合わせて3種類。ワーケーションにも対応テーブルは脱着式。使用しない際は、マットの下にしまっておける仕組み。車体側の接続部は、可動式のレールが備わり、前後シートとの間隔を調整することも可能だ
クォーターウインドウ下には、小物がおけるキャビネットやスライド式のテーブルも備わる。オプション装備は多数選べるのだが、大別するとベッドと棚が備わる「車中泊キット」に、サブバッテリー電源やLEDの室内灯が備わる「電源キット」、そこへさらにバッテリーチャージャーやFFヒーター、サブバッテリーの充電システムを搭載する「キャンパーキット」が選べる。ほかにも小型モニターが装着できたりと、自分好みのフリード+を作り上げることが可能だ。
装備が選べて車両本体価格は、298万円〜
ベッドを展開した状態でも、運転は余裕。このフリードMV+、流行るんじゃないだろうか
それでいて、価格は298万円~と安価。ハイブリッドも4WDも、CROSSTARやブラックスタイルもベース車として選択可能だという。商用車をベースとしたコンパクトなキャンピングカーが人気の昨今、フリードMV+のような乗用登録モデルをベースとした乗り心地のいいコンパクトなミニバン車中泊モデルも加わることで、キャンピングカー選びがより楽しめそうだ。むしろこの1台で事足りてしまうかも︎
2月のジャパンキャンピングカーショー2024には現車を出展!
オートスライドドアで乗り降りも楽ちん!
2024年に流行しそうなこのフリードMV+は、2024年1月のオートサロンを皮切りに、2月のジャパンキャンピングカーショー2024にも出展予定。興味のある方は、会場に足を運んでみてはいかが?