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2列目だけでベッドが作れるシートを国内初導入!大容量ポタ電も搭載のハイエースキャンピングカー

年の瀬が押し迫った2023年、オートキャンパーwebでは今年デビューの注目車を日替わりで紹介中。この夏、国内で初めてモビフレーム社製シートを搭載して話題となったアドセットの新型ハイエースバンコン「エレメント」を紹介する。

次世代シートや最新電源構成が目を引くスタイリッシュキャンパー

京都のメーカー・アルフレックスのカスタムブランド「ADDSET(アドセット)」は、ひときわオシャレなたたずまいがいつも目を引く存在だが、「エレメント」ではポーランドのモビフレーム社と提携して生まれた新型シートを2列目に採用し、話題をさらった。

これがそのモビフレーム製のシート。ハイエースキャンピングカーの可変する2列目シートというと、ベッドになった時のフラット性を考えて座面が平面的になりがちだが、このシートは立体形状のシートでミニバン並みの乗り心地。

「表面がこんなにうねうねしてたら、ベッドになった時に寝心地悪くない?」と思うかもしれないが、秘密はちゃんとある。まず、一般的なハイエースバンコンでベッドを作る場合、2列目と3列目シートを展開するか、補助マットでフロアを埋めるかすることが多い。

2列目と3列目を展開するタイプのバンコン、アドセットのシーズネクス。このように対面になっているシートを・・・
フラットにするとフロアベッドが完成!というパターンだ

一方でエレメントのシートは、2列目シートを展開するだけで大人2人分のベッドが作れる。1つのシートしかいじらないので、さっきの例と比べて単純に手間は1/2だ。

ベッドのサイズは1900×1200mmで、シート面とは違う面が表皮に来る仕組みになっている。こちらの面はちゃんとベッドマット用に設計されているのでクッション性や寝心地も快適そのもの。シートとして使う面とベッドとして使う面を変えるというギミックで、道中も眠る時も最高な性能を両立させたのだ。

ベッドの奥、リアの上段ベッド部分はオプション設定だが、子供2人が追加で寝られるので、ファミリーユースならぜひオススメ。

また、2列目シートだけでベッドが完結するので、リアはずっとカーゴスペースとして使うことができる。下の写真のように、セカンドシートを後ろ向きにするレイアウトも作れる。

車両後部の右側に見えるのはキッチンユニット。ウッドトップの色味にもアドセットのセンスを感じる。IHクッキングヒーターを採用しており、ちゃんと料理ができる。キッチンユニット下は観音開きの収納庫になっているので、使わない時は閉まっておける。

シンクにあるシャワーはバックドアを開けて外でも使える場所にセット。

IHクッキングヒーターの電源はここ、1229Whの大容量ポータブル電源から取っている。これもエレメントのポイント部分。

エレメントはこのポータブル電源を使って車内全体に電力供給をしている。1229Whと大容量かつ1500Wと高出力なので、電子レンジや電気ポットを持ち込んでも使える。しかもちゃんと家具から取り出せるので、家で充電したり、キャンプ場などで外に持ち出したり、ポタ電としてもフレキシブルに運用できてお得な気分になる。

シンプルにスタイリッシュに仕上げられた車内に、初心者にもやさしいベッド展開方法や電源システムを備えたエレメント。お値段もアドセットブランドの中では控えめなので、若者でもファミリーでも気軽に乗り回せる1台だ。

エレメントはハイエースバンS-GLロング標準ボディ標準ルーフがベース。4695×1695×1980mmと乗用車5ナンバーサイズなので運転もらくちんモビフレーム社製セカンドシートのみで大人2名のベッドが作れる。オプションの子供用上段ベッドをつけるとさらに子供2人が就寝可能

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