コンパクトなのに4人乗車、大人3+子供1人の就寝が可能!ハードな使い方もOKのワイルドライトキャブコン
埼玉でオリジナルのキャンピングカーを製造するプレシャスモストRVの「エクスペディションホーク」。タウンエーストラックをベースとした運転しやすいコンパクトな車体ながら、ファミリーユースにもピッタリの空間を確保。さらに災害時の使用をにらみ、車両の設計を工夫して舗装道路だけでなく悪路走行性を高めたワイルドな1台。
荒野でも走れる性能と機能性を重視した車内
エクスペディションはシリーズモデルで、先に「イーグル」が日本特殊ボディーから発売。それに続く形でプレシャスモストRVから「ホーク」がリリースされた。シェルの構造は同じで軽量で断熱性に優れたパネル工法。コンセプトも同様でオフロード性能を重視し、デパーチャーアングルを高めたシェル形状。ベース車とのねじれの影響を少なくするために、キャブとシェルは接合させていない。
機動力を重視したボディサイズのライトキャブコンなので車内空間は限られているが、随所を工夫したレイアウトでカバー。対面ダイネットが基本だが、最後部に横向き就寝の上段ベッドを備えるほかに、マルチルームも装備している。キッチンはコンパクトだが、各種装備をうまく配置して使い勝手を向上。さらに評価できるのが各部に多数の収納を備えていること。外部扉も多用しており、ちょっとした空間も利用。これは平面を生かした家具だからでもあり、見た目のスマートさと機能を両立した作り込みとなっているのだ。
デパーチャーアングルを稼ぎ出す独特なシェル形状。空間を効率よく使うために、オプションのルームエアコン設置時には、ここに室外機を搭載する。サイドのバゲッジドアはキャビネット下部、リヤからはフロアを収納として利用できる
キャブ上の張り出しはバンクベッドではなく収納スペース。それでも1870×800×540mmのサイズがある
2+2人がけのシートを展開したベッドは1800×930mmの大きさ
リヤの上段ベッドは1870×630mmでマット高は900mm、天井までは830mmなので圧迫感はほとんどない。折りたたみ式の乗降用ステップが手前の家具に備わっている
マルチルームは860×580mmでフロアは完全防水のパンが敷かれている。エントランスからここまで土足で乗り込んでも大丈夫。ここから後部上段ベッド下の収納庫にアクセス可能
ステップ側に冷蔵庫を備えたキッチン