本格キャンピングカーもコンパクト化の時代!7人乗車5人就寝、小さくてもルームエアコン搭載キャンパー
キャブコンが1000万円以上するのが当たり前となった昨今、798万円という衝撃価格で登場したナッツRVのカムロードキャブコン「ジープニー タイプW」。ナッツRVの従来モデルよりもコンパクト化し、かつ厳選した充実装備を載せた1台の詳細に迫る。
ちょっと小さめボディが時代をリード?
先輩モデルの「クレソンジャーニー」(左)とジープニー(右)。全幅・全高ともひとまわり小さくなっている
ジープニー投入にあたり、ナッツRVはガソリンエンジンをベース車に選んだ。それはユーザーからの意見の反映や過去のデータからで、このエンジンスペックであれば十分実用的であろうと考えたからだ。
また、駐車枠に収まる止めやすいサイズにしたいという市場ニーズもあった。実際に全幅を比較すると、スタンダードキャブコンでもあるクレソンジャーニーに比べ、ジープニーは80mm小さい全幅2000mm。わずかな差と思われるが、駐車枠が2×5mぴったりだとすると内側に収まる。また全幅を抑えれば純正ミラーでもボディサイドが見渡せる、車体の見切りのよさもメリットだ。
ジープニーの全長は4990mm。駐車場の2×5m枠内に収められるサイズだ
驚きの価格でも充実装備を提供
ボディサイズ以外にジープニーを大きく特徴づけるのが、充実した各種装備。ナッツRVは市場動向から、価格を安くしたとしてもルームエアコンは必需品、それに伴う電装系の強化も必須だと考えた。逆にFFヒーターや多機能ベンチレーターは必須でなくてもいいとオプション設定に。車両価格の高騰を少しでも抑えるためにどうすればいいのか考え、各種装備を取捨選択した。大きなチャレンジでもあるができる限り安く提供したい思いから生まれたパッケージだ。
キッチン部も電子レンジや60ℓ冷蔵庫は標準装備。アクリル2重窓など断熱にかかわる重要な部分も標準装備からは落としていない。
ジープニータイプWのダイネット。ルームエアコンはエントランス上に設置されている
この「ジープニー タイプW」はレイアウト違いの「タイプX」と違い、リアが常設2段ベッドで、ダイネットとベッドの間にマルチルームが設けられている。
こちらがジープニー タイプX。マルチルームがなくなり、リアがダブルベッド仕様になっている
マルチルームのサイズは幅680×奥行き810mm。高さは1850mmで、しっかりとコーキング処理された完全防水空間だ。使いたい用途に合わせてオプションでシャワーキットやトイレを選択できる。
マルチルーム内は完全防水。バゲッジドアがついているので濡れたものを外から直接出し入れできる
リアの常設2段ベッドは上下段ともに後部に小窓を装備。車内横向き就寝で、サイズは1800×800mm。いずれも十分な厚さのクッションと板バネを採用している。
ジープニー タイプWの2段ベッド。それぞれ小窓が設けられ圧迫感はないベッドの両端にバゲッジドアがあり、外部収納庫としての運用も可能
バンクベッドは引き出し延長マット方式。高さはルーフ形状の関係で560mmとなるが、大人2人で十分使用できるサイズだ。
バンクベッド部分。サイズは1700×1800mm。左右に小窓があり通気性が良いベッドを使用しない時はこのようにまとめておける。運転席と助手席の頭上部分は大きくカットされているので、室内との行き来がスムーズになっている
ジープニーは東和モータース販売との共同開発で、東和モータース販売でも同価格・同仕様で販売されている。
東和モータースでの販売名は「モビー R2B」。ジープニーとはボディーのデカールとテールランプが異なり、斬新なデザインとなっている。
モビーR2Bの外観。シャープなデカールが目印だモビーR2Bのテールランプ。キリッとした印象こちらがジープニーの3連テールランプ
[スペック]
ナッツRV ジープニー タイプW
乗車:7人 就寝:5人
車両ナンバー:8
価格:798万6000円〜
ベース車:カムロード(ガソリン)
車両サイズ:4990×2000×2800mm
[標準装備]
シャワーヘッド付きシンク/カセットコンロ/電子レンジ/1ウェイ60ℓ冷蔵庫/19ℓ給排水タンク/100Ah×3サブバッテリー/エボライト急速充電システム/1500Wインバーター/ルームエアコン/バックカメラ/テーブル/アクリル2重窓/カップホルダー/ステップ上補助マット/外部収納庫/クッションフロア ほか