重いキャンピングカーも確実に止める!ブレーキパーツ専門メーカーの頼もしい専用品
遊び道具をたくさん載せたり、大人数で乗ることもあるキャンピングカー。旅するクルマなので山岳路走行も多い し、夏場は気温の上昇に比例してブレーキへの熱害も高まる。大切な家族を乗せる車両だからこそしっかり止めるためのブレーキチューンは無視できない重要パートだ。
キャンピングカーによくあるノーズダイブ現象
車高が高いキャンピングカーや1ボックス車ベースのバンコンでよくあるのが制動時のノーズダイブ現象だ。減速時に前につんのめるように、クルマの全部が沈み込む現象のことで、乗り心地に影響するし後輪の接地も悪くなるので安全面でもよろしくない。
また、重いクルマだけに制動力を上げようとしてフロントだけに効きのよいパッドを装着すると、さらにその現象が増幅することもある。
重量級車両も確実に止める頼もしい高剛性強化部品
高性能プレーキパッドを筆頭に豊富な車種用のブレーキパーツをそろえるパーツメーカー「ディクセル」では、重量級の車両に適した摩擦材を採用した製品を用意している。
まずキャンピングカーにオススメなのは効き重視タイプのブレーキパッド「Xタイプ」。そしてフロント側のブレーキ強化に合わせて、リア側の制動力をバランスさせたブレーキシューのRGXタイプもラインナップ。幅広い制動コントロール性と確実に止まる性能を提供している。
ブレーキパッド Xタイプ
カムロードやハイエース、ハイゼットなど各車種に対応。重い車両を確実に止める摩擦材を用いている。適正温度は0〜700度Cで、高温になりがちな峠道の下り坂でも安心の性能だ。
[価格]
軽自動車用(前・後)各1万6500円〜
国産普通車用(前)2万2000円〜・(後)1万9800円〜
輸入車用(前・後)各2万4970円〜
ブレーキシュー RGXタイプ
フロントに効きの強いXタイプのパッドを装着した場合に、リヤの制動バランスを調整するのに最適なリア用ブレーキシュー。キャンプ道具をたくさん積んだり、多くの人を載せるクルマには特におすすめしたい。
[価格]
国産車用(後)1万6500円〜
※一部車種に未設定あり
なお、ブレーキパッドは残り半分に達したら交換をすすめる。まだ使えそうだが制動力は熱交換の働きで生み出されるもの。パッドが減ると熱交換比率が下がり摩耗が早まるからだ。
ブレーキローター PDタイプ
制動力はパッドとローターの摩擦で発生させるので、当然ローターも摩耗する。これも消耗品なのだ。そこでコスト面で優しい純正交換タイプのブレーキローターシリーズもリリースされている。ここで紹介するPDタイプはスタンダードなモデルで、このほかにもスリットが入って制動力がさらに増したタイプもある。
[価格]いずれも左右2枚1組
国産車用9900円〜
輸入車用1万1330円〜
ブレーキフルード DOT5.1
重量の重い車両ではブレーキの熱害も高いため、ブレーキフルードの劣化も早まる。そこで高性能ブレーキフルードへの交換も検討したい。グリコールをベースに、沸点が高く低温時の流動性が高い、DOT5.1規格の性能を持つこのブレーキフルードはディクセル自慢の製品だ。
[価格]
2200円(1ℓ)
快適で楽しいドライブを満喫するには確かな安全の裏打ちがあってこそ。
ひとつ注意したいのはこれらのパーツのオーダー時で、キャンピングカーは特装車扱いになるため、購入の際には必ず純正の品番を伝えてから発注することが必須だ。