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新型セレナの車中泊仕様車は2分で作れる簡単ベッドが魅力

セレナは2022年にフルモデルチェンジされ、運転支援技術「プロパイロット」を全車に標準装備するほか、e-POWER搭載モデルも用意。言わずもがな乗心地のよさと安全性の高さによりミニバンの売れ行きランキングでも上位となっている。今回はそのセレナの車中泊仕様「セレナ マルチベッド」をテスト。

余裕の積載量とさすがの運転性能

今回は「セレナでの日帰りデイキャンプ」というシチュエーションでテストすべくキャンプ場へ向かった。

4枚のベッドマットを後方のフレームに重ねて付属のベルトで固定し、その下にテーブルやチェア、調理道具に寝具といったキャンプギア一式を載せてみると、かなり積載できることに驚く。

ベッドマット下の空間は長さが935mmに幅1170(最大)mm、クリアランス(ベッドマットまでの高さ)が430mmほどあるので、ファミリーでの1泊2日程度なら余裕の容量。もちろんマット上にも大きく空間があるのでマットの上にも下にも荷物がしっかり積める。さすがミニバンといった収納力だ。

向かったオートキャンプ場へは都心から約2時間のドライブだったが、それが苦にならないのはベース車の恩恵だ。

セレナは全車フルデジタルのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用するほか、スイッチボタンによるシフトセレクターにステアリングシフトを採用。運転支援システムも充実していて、操舵支援システムとACC(アダプティブクルーズコントロール)を組み合わせたプロパイロットは今まで以上にドライブの疲労を軽減してくれる。

長距離を走る車中泊・キャンピングカーユーザーとしては、ベース車の運転性能が高い点は見逃せない。

セレナ マルチベッドを展開してみる

キャンプ場に着いたら、テントやタープの設営もなくサッと道具を下ろして終了できるのが車中泊仕様の良いところだ。ベッド展開すればいつでも車内で休むことができる。セレナマルチベッドは、とにかくその展開が簡単なところが注目ポイント。早速その展開方法を見ていこう。

1.セカンドシートを倒す

まずはフロントとセカンドシートを前にスライドさせ、セカンドシートの背もたれを後ろに倒す。

2.セカンドシートの前にフレームを設置

リアのフロアボックスの中に分割式のフレームが入っているので、それをセカンドシート前のキャッチにかける。

フレームは不要な時は専用の袋に入れて収納できるようになっている

3.フレームの上にベッドマットをセットして完成

あとはフレームの上にベッドマットをセットするだけ!2人で行えば2分もあればできてしまうほど簡単だ。

完成したベッドのサイズは2120×1320mmで、ベッドと天井のクリアランスも830mmが確保されている。ベッドマットは4層構造で寝心地と耐久性を両立、生地は防水仕様のものを採用している。

ベッド展開が簡単な秘密は、後ろ側のフレーム部分だ。セレナマルチベッドはサードシートが取り外されており、タイヤハウスそばに頑丈なフレームが取り付けられている。そのため、セカンドシートの操作だけで完結できるというわけだ。

このデイキャンプでも日差しを避けて昼寝したり、読書したりと活躍してくれたこの「セレナ マルチベッド」は全国の日産ディーラーで購入できるだけあって、信頼性の高さや上質な作り込みも実感。ベッドの寝心地は特にこだわりが感じられた。

セレナ マルチベッドは、e-POWER仕様だけでなく、ガソリン仕様の各グレードに対応。今回の試乗車はセレナ ハイウェイスターV

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