2人旅でもたまには1人になりたい！ハイエースをカーテンで2つの個室に仕切れるキャンピングカー

長年、バンコンを作り続けるリンエイプロダクト。ベース車とレイアウトの組み合わせが豊富で、使い方に合わせたクルマ選びができるのが特徴だ。国産キャンピングカーに2人使用前提というモデルがなかった時代に、いち早く2人旅モデルを投入し、新しいジャンルを切り開いた立役者でもある。そのリンエイが作った、プライバシーに徹底配慮した2人旅モデルを紹介する。

使い勝手をとことん考えた究極の2人仕様

リンエイプロダクトの「バカンチェスふたりのくるま旅プライベート」は、ダイネットとベッドエリアを独立させて、バンコンながら余裕のあるクルマ旅を実現した。

入り口のスライドドアから入ると、正面にダイネットスペースが現れる。コンセプトは「2人旅」なので、大きめのシングルシートによる対座型だ。テーブルも広めに設計されている。後方に進むとベッドエリアとキッチンスペースが両サイドに広がる。

入り口横に設置された大きなクローゼットはスライドドアの半分を覆うほどのサイズだが、そのためドアを開けても車外から中が見えないようになっている。プライバシー効果を考えた作りだが、大きいだけあって衣服や小物の収納にも便利。使う人の動線を考えた機能的なレイアウトになっている。

スライドドア横に大型クローゼットを備える。上下2分割され、下部にはジャケット類がかけられる。上部は小物の収納に便利だ

入り口のスライドドアを開けても、家具が室内のプライバシーを守ってくれるレイアウト。家具背面もスペースとして有効に使える

後部空間は右サイドにキッチンを配置し、上開き冷蔵庫、電子レンジが標準装備。調理台も広く、実際に使えるつくり。キッチンの反対側はベッド兼用のロングソファで、ダイネットよりリラックスした姿勢でくつろぐこともできる。

ダイネットをベッド展開し、後部は通路側に補助マットを置いてフルベッドにした状態。リヤで2人分、フロントはシングルベッド。それぞれスペースが分かれているのがメリットだ

ダイネットとベッドエリアの間にカーテンレースが設置されているので、２つのエリアをプライベートスペースとして分割できる

上開き冷蔵庫とシンクが効率よく配置されたキッチン。リヤハッチ側にはペットボトルホルダーを装備。上部には収納庫も装備

ダイネットとベッドエリアを分けたことで、長期の車中泊にも対応。エリアの間にカーテンを設置すれば、お互い干渉することなく、好きな時間を過ごすこともできる。

ハイエースバンDX・ロング標準ボディハイルーフがベース。車両サイズは4695×1695×2360mm