9人乗車6人就寝、ルームエアコン標準搭載、低重心化で走りやすいキャンピングカー

LTキャンパーズが販売する「レガードネオプラスプレミアムクラスIII」はカムロードがベースだが、ホイールベースを延長するという形でおどろきの大空間を生み出している。様々な快適装備を詰め込んだ1台ではあるが、さらに走行安定性にもこだわった。ジャパンモビリティショーにも出展された1台を紹介。

低重心と空力特性も考えたボディで走行安定性に配慮したキャブコンに

レガードネオプラスプレミアムクラスIIIは、走行安定性を高めるために、ベース車であるカムロードのホイールベースを延長している。その技術力にも驚かされるが、さらにこだわったのが低重心化とバランス。可能な限り上方向の装備をなくしたほか、重量物となる給排水タンクやバッテリー類の配置も考え車両安定性を高めた。空力も考えており、バンクベッドの張り出しをなくした。曲面を用いた流麗なフォルムは、いかにも抵抗が少なそうだ。

レガードネオプラスプレミアムクラスIIIのダイネットはセカンド＆サードシートで対面形式。キャブから移動する通路部分もシートになるほか、サイドソファの背もたれはラウンジのような曲面形状で、優雅な印象を高めるバンクベッドの部分。使用しない時はマット先端部分を支点に、「くの字」に折れてルーフにピタッと収まるプル方式。ヒンジを備えた左右のアームで固定されるが、その強度は高く安定感抜群

車内は対面＋サイドソファのダイネットがメイン。車両中央にエントランスがあるから実現できた。就寝部はリヤに常設2段ベッドを備えるが、こちらは大型の外部収納庫にもなる。スリムなルーフだがバンクベッドも装備。それもマットがベースごと、くの字に折れる構造。プルダウンベッドのようにスイングさせつつ下ろすだけでセットできる。電装系にもこだわっており、早くからリチウムイオンバッテリーを採用している。それも428Ahと大容量なので、さまざまな電化製品が使える。

車内生活だけでなく移動時の走行性能も考えたモデル。走りが心配、不満と思う人にお薦めしたい。

▼レガードネオプラスプレミアムクラスIIIの価格や詳細スペックはキャンピングカーカタログへ

動線を考えた異形のキッチン。大きな調理台の下に冷蔵庫、上部にレンジフードと電子レンジを備える

5m超の全長を生かした常設2段ベッド。上下段ともに十分な幅を持っているので、大人でも余裕で就寝できる

常設2段ベッドのベッドマットを外した状態。バゲッジドアがついているのでガレージタイプの外部収納庫となる。サブフレーム上に備わっておりフロア高が低いのが特徴

レガードネオプラスプレミアムクラスIIIはトヨタ・カムロードがベース。ホイールベースが拡張され、車両サイズは5380×2000×2800mmフロント上部のプルダウンベッドで2人就寝、ダイネットのベッド展開で2人就寝、リヤの常設2段ベッドで2人就寝の最大6人就寝。リヤ常設2段ベッド部分にはバゲッジドアがあり、外部収納庫として利用できる