キャンピングカーパーツ専門店がリリースするキャンピングカー専用ダンパーで乗り心地を改善する
バンテックには「キャンピングカーパーツセンター」というキャンピングカーパーツ販売部門もあり、キャンピングカーパーツの取り扱い点数は国内でも屈指。車づくりの経験もパーツセレクトにフィードバックされており、各サスペンションメーカーと組んで、キャンピングカー専用チューンの足回りパーツも複数リリースしている。
ここではカムロードやハイエース、タウンエースといった、人気のベース車向けにリリースされた4つのダンパーが、ノーマルと比べてどう違うのかを解説する。
横風、ふらつき、突き上げ・・・キャンピングカーならではの悩みを解消するダンパー4選
足まわりの改善にトラックなどの汎用品を使う方法が中心だった10年以上前に、キャンピングカー専用チューンドダンパーとしてバンテックが提案したのが「Vサスペンション システム」シリーズだ。技術の進歩により、現在ではさらにブラッシュアップされ、同社のパーツ販売部門、キャンピングカー パーツセンターよりリリースされている。KYBと共同開発のカムロード用の製品だ。
KYB Vサスペンション 14段調整式 カムロード用(11万円)
上位モデルの「KYB Vサスペンション 14段調整式」は純正品に対し内部パーツやオイル容量をアップ。減衰力をつねに安定発生させキャブコン特有の横風によるふらつきやロールを抑える。併せて幅広い減衰調整機構が、積載量や乗員数、バンテック以外のメーカーのキャンピングカーなど、重量が異なる各車に適した設定を可能とした。
純正品に対し大幅に内部容量を拡大し、トーションバー&リーフスプリング車特有の周期振動を穏やかに抑え込むことで乗り心地を安定化。ワイドレンジの減衰力調整機構により好みの味付けに設定できるのも見どころ。カムロードのリヤシングルおよびダブルタイヤに適合している。
KYB Vサスペンション アドバンス カムロード用(7万9200円)
「KYB Vサスペンション アドバンス」は、任意の減衰力調整機構は持たないがダンパーが作用し始める微低速域と常用域を補う2つの減衰可変機構を備え、走行状況に合う乗り心地を提供する。14段階調整式・アドバンスの両製品ともに小石の巻き上げなどの万が一のキズつきにも性能面への影響を軽減するツインチューブ式を採用。実用面も考慮されている。
フロントとリヤで異なる減衰チューニングを施し、キャブコン独自の不安定感を抑制して高い走行安定性と乗り心地を両立させた。バンテックの各カムロードモデルにも純正採用されている一品だ。こちらもシングルタイヤ、ダブルタイヤモデルともに適合する。
ランチョRS9000XL カムロード&200系ハイエース用 (7万8320円)
9段階の減衰力調整機構を備え、キャンパーユーザー に人気のランチョRS9000XL。タフな構造とリニアに立ち上がる減衰力特性により一般道から不整地路面までシーン問わず高い操縦性と快適な乗り味を実現した。カムロードと200系ハイエ ース用を設定。
モンロー OESpectrumタウンエーストラック用 (5万9400円)
モンローのOESpectrumでは、ダンパーが作用し始める初期の減衰力をノーマルに対し高く設定。これにより操舵性やロードホールディング性を高めつつ、スプリングの余分な動きを抑えてフラットで落ち着き感のあるフィールを実現。 減衰力は非調整式ながら高いパフオーマンスを備えた製品だ。