ドアを開けたらミッキーが出迎える。乗るだけで笑顔になる世界5台限定のクルマが初お披露目!
10月25日より東京ビッグサイトで開催されているジャパン・モビリティショー2023で、トイファクトリーよりウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念モデルのキャンピングカーがお披露目された。昨年夏にデビューしたトイ・ストーリーの世界観を表現した1台に続く、トイファクトリーのディズニーとのコラボ第2弾だ。
DA VINCI 6.0 <DISNEY100>EDITION
フィアット・デュカトをベース車としたトイファクトリーのダヴィンチ6.0を基に制作されたのが「DA VINCI 6.0 <DISNEY100>EDITION」。もちろんディズニーの公式ライセンス商品だ。
レイアウトはダヴィンチ6.0同様、前方に回転式のフロントシートを生かした対面式ダイネット、車両中間にはマルチルームとキッチン、車両後方に常設ベッドとベット下のストレージという構成。バンコンながら車内を立って移動できる空間があり、快適性と利便性が高い。
ただし、その外観や室内のインテリアデザインはこだわりにこだわった特別なものに。
まずは外観から。ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年を記念してデザインされた模様が車体をぐるりと囲む。一部クリーム色がかった配色になっているのは、100年前、ミッキー・マウスが生み出された当時のスケッチブックをイメージしているから。そして車体の随所に「100」のロゴが配され、リヤゲートのウィンドウも特別なものに。どこか船を思わせる丸窓なのだが、これもこだわりの1つ。ミッキー・マウスとミニー・マウスのスクリーンデビュー作である「蒸気船ウィリー」に登場する蒸気船に付いている窓のデザインとそっくりなのだ。
いよいよ先程のスケッチブックがイメージされた模様のスライドドアを開けると、そこには出迎えるようにスケッチ風の笑顔のミッキーマウスが。そして目に飛び込んでくるのは、それだけでディズニーの世界観を感じさせる色。配色だけでミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダックやグーフィー、プルートといったキャラクターたちを連想させる。そして車内の雰囲気はミッドセンチュリーをイメージ。ちょうどカリフォルニアに初めてのディズニーによるテーマパーク、現在の「ディズニーランド・パーク」が開園した時代だ。
こだわりとディズニーの世界観を存分に感じられる車内
細かく車内を見ていこう。まずダイネット。どこかシアターを思わせる印象的な赤のシート生地は、このために作られた貴重なもの。車体に施された幾何学模様と似た模様が凹凸で表現されているのだが、よく見るとキャラクターの姿が。そしてヘッドレストには、「Disney100」の金文字の刺繍が施されている。足元のカーペットももちろんこのクルマだけでの特別なもので、キャラクターを感じさせる配色とデザイン。テーブルにも「古き良きアメリカ」を感じさせるテイストのキャラクターたちのデザインがぎっしり。
つぎにトイレや洗面台が備わるマルチルーム、注目は鏡。笑顔のミッキーマウスと「100」の文字、そして使う人をつい笑顔にさせるメッセージが。
そしてリヤの常設ベッドエリア。こちらのベッド生地もシートと同じようなデザインになっているが、黒を基調にサイドに赤があしらわれている。ベッドには並べ方を工夫すると「100」になるクッションも。そして外側は丸窓のリヤゲートのウィンドウの車内側は、なんとミッキーマウスのシルエット。落ち着きがありながら、過ごすだけでディズニーの世界観に浸れる空間になっているのだ。
もちろん各収納にもこだわりが。ベッド下の収納には、カーペットと同じデザインが採用されているほか、棚の中の色がキャラクターを感じさせるものに。これは一見普通に見えるキッチンの引き出しの中にも採用されている。そして車内各所に配置されている上部収納庫には、彼らの活躍してきた映画のワンシーンを切り取った装飾がされているものが。ダイネットの上部収納庫には「蒸気船ウィリー」の有名なシーンがデザイン。ベッド上部の運転席側の収納庫はミニーマウス、プルート、グーフィー、ドナルドダックがスクリーンデビュー当時を思わせる画風でデビュー順に並ぶ。反対側には往年の代表作のワンシーンがフィルム風のイラストで。
さらにこのクルマに付属のアイテムも忘れてはいけない。前述のクッションのほか、ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年のテーマカラーであるプラチナをまとったミッキーマウスのぬいぐるみ、オリジナルのカッティングボード、各キャラクターのコースター、シリアルナンバー入りのキーホルダーが付いてくる。
今回の「DA VINCI 6.0 <DISNEY100>EDITION」、ウォルト・ディズニー・カンパニーが歩んできたこれまでの100年を感じられる1台であると同時に、これからの100年をこのクルマと楽しめる1台となっている。それを示すかのように、室内家具に用いられているのは、経年変化を楽しめる天然無垢のチェリー材。それが飛騨の匠の技で仕上げられているのだ。たった5台しかない、たった5台だからできる、トイファクトリーのこだわりの塊とも言えるぜひ1度は実際に見てほしいクルマなのである。