重いハイエースキャンピングカーの乗り心地をリーズナブルなショックで改善する
キャンピングカーの修理・改造の頼れるショップ「ロッキー2」でテストしたのは、ハイエース用のショックアブソーバー「Neo Tune」。他のショックと違う構造で安価に乗り心地を改善できるアイテムだ。その構造と乗り心地の変化をレポート。
「Neo Tune」は純正ショックアブソーバーを加工して作られる
基本は既存のショックアブソーバーの加工となるので、来店作業もしくは外したショックをメーカーに送付することになる。加工済み新品も販売交換している。200系ハイエースの2WD、4WDに対応
ネオチューンは純正のショックアブソーバーのオイルを抜き取り、ネオチューン専用オイルを注入する、独自のチューニング方法だ。一般的なアブソーバー交換よりも安価で仕上げられるのがメリット。目指す乗り心地によって料金が変わり、スタンダード、コンフォート、スペシャルは1台分で5万9015円。乗り心地重視のベリーコンフォートで6万5615円だ。
その効果は段差での車体の揺れやサスペンションからの突き上げを制御し、イヤな上下動をしなやかに抑える。さらにコーナリング性能も向上し、ブレーキの効きもよくなる。 製品開発コンセプトは、高性能アブソーバーは確かに効果があるのだが、日常使うにおいてはそこまでとがった性能は不要との考えから。注入するオイルは数種類あり、粘度や品質により減衰力が設定できる。
純正アブソーバーを加工するのが基本だが、多少古くても大丈夫であるし、オイルが少量にじんでいても、専用のオイルシールソフナーを注入するオイルに加えることで性能がよみがえる。これが劣化予防となり性能安定化と高耐久化を実現した。
ハイエースキャンピングカー用のセッティングもある
バリエーションとしてはノーマルを基準に、スタンダードや数種類のコンフォートが基本。ハード寄りにした場合、減衰力比はノーマルの200%にできるほど。
今回取り付けたネオチューンの供給元である「丸徳商会」では、キャンピングカーのためのカスタムセッティングもラインナップしている。ハイエースバンコンやキャブコン乗りにはありがたい設定だ。
乗り心地をテスト
装着モデルはバンレボVR470 Type1。ハイエース標準ボディをベースに製作されたロングセラーモデルだ。セカンドにはREVOシートを採用し、反転させてベッドマットを使った座席とダイネットを展開する。リヤは両サイドにスリムな形状のキャビネットを配置。上段ベッドが収納できるほか、最後部には跳ね上げ式のシンクと調理台を装備。新構造要件適合車なので、キャンピング登録車となる。オプションでポップアップルーフも用意されている。
VR470のフロントにネオチューンを取り付けるこちらがリヤに取り付けた図。黄色いラベルの上に見えるオイル注入バルブから、ネオチューン専用オイルに入れ替える
テスターはロッキー2の寺内竜太郎工場長。
ロッキー2の寺内工場長。キャンピングカー乗りの多彩なカスタム要請に応える改造ノウハウの持ち主だ
「キャンピングカーは重量があるので、純正のショックアブソーバーでは物足りない場面も多々あります。 ネオチューンであれば、純正がベースなので安価に交換できますし、安心感も抜群です。 今回、交換後試乗しましたが、全般で安定感が向上しました。コーナリングもしっかりと路面を捕らえている印象が高まっています」
ハイエースならキャンピングカー向けの設定も利用できる丸徳商会のネオチューン、エコの観点からも推奨できる製品だ。
別人(別グルマ)のようにキビキビ走るVR470