お知らせ

トイファクトリーが目指す「ヒトとペットのいい関係」

引っかき傷に強くはっ水性に優れるプレミアムスエード生地など愛犬家目線の装備が充実するwith dogパッケージに加えペット連れOKの新店舗やペットと同乗できるレンタカーなど、ワンコに優しいサービスで業界をリードするトイファクトリー。
キャンピングカーの枠にとらわれずモビリティ全般においてハードとソフトの両面でさまざまなサービスを提供する with dog MOBILITY事業部の取り組みを紹介する。

クルマもお店も「ワンちゃんへの優しさ」に満ちたトイファクトリー。旗艦店の岐阜本店、湘南店、東北店、集客力の高いショッピングモール内にあり、トイファクトリーのキャンピングカーを広く認知してもらうためのアンテナショップと位置付けた東京店、土岐店。これら全店舗で「ペット同伴来店OK」としている。
特に東京店と土岐店は大型ペットショップの横に出展することで、キャンピングカーを知らない人に向けて「ペット旅との相性のよさ」をアピールする。
以前から「愛犬家に向けたキャンピングカーの提案」を積極展開してきたトイファクトリー。愛犬家とペット目線で考えたクルマ、用品造りを行なうために昨年2月に立ち上げた「with dog MOBILITY事業部」の今後の取り組みについて、藤井昭文代表に伺った。

ユーザーのライフスタイルの変化に寄り添って

トイファクトリーの創業は1995年。当時藤井氏は24歳で、自分と同世代の20〜40代前半のユーザーをターゲットにしたクルマ作りが好評を博した。
「キャンピングカー業界全体がボリュームゾーンの団塊世代に向けたクルマ造りをするなかで、自分と同世代の『子育てファミリーに優しいキャンピングカーを造りたい』という思いで会社を立ち上げました。それから時を経て2台目、3台目と弊社のクルマを乗り継いでくださるお客様が増えるなかで、子供が巣立って夫婦2人だけになった方がワンちゃんを飼うというケースが非常に増えてきました。現在弊社の6割のユーザーがワンちゃん連れという状況で、愛犬と快適に過ごすためのクルマ造りに対するさまざまな要望が寄せられました」と、創業時からのキャンピングカーを取り巻く環境の変化について語る藤井氏。
「『ワンコを乗せるので○○を付けて』とか『この部分は滑りにくい素材にしてほしい』といった具体的な要望を多くいただくようになり、それなら特化した事業部を作ろうと。それもキャンピングカーオンリーではなく、モビリティ全般になります」

トイファクトリーのキャンピングカーは全国400店舗以上のトヨタディーラーで購入できるが、ベース車のハイエースはトヨタディーラーで扱う車種のなかでもサイズが大きな部類に入るという。ならば、コンパクトカーやミニバンなどさまざまな車種に対して「with dog」に当てはまるようなものを提案していこうという発想だ。
「軽自動車からシエンタ、ノアなどのミニバンまで、大半の車種をカバーしていこうと構想を練っています」
例えば、トイファクトリーのwith dogパッケージに設定されている、引っかき傷に強いプレミアムスエードを使ったシートカバー、リードフック、ワンちゃんマット、センターコンソールトレイなどは「愛犬とクルマでお出かけしたい」と考えるユーザーからも歓迎されそうだ。

トイファクトリーの「ワンちゃんに優しいクルマ造り」として、一番お客様に好評なのが「プレミアムスエード」の生地。
「これまではワンちゃんを飼っているお客様にはフェイクレザー生地をお薦めしてきたのですが、プレミアムスエードはさらに耐摩耗性に優れているのが特長。フェイクレザーの場合は、抜け毛の掃除がしやすいといったメリットはあるものの、犬たちが寝床を作るときにしがちな『掘る』行為に対してはあまり強くありませんでした。また、夏は蒸れず、冬は冷たくないなどの快適性も特長です。こうした『ワンコ目線』でクルマ造りをするという概念は10年、15年前では考えられなかったこと。ワンちゃんの食事台になるwith dogキャビネットは、現在は高さの調整はできません。ワンちゃんの成長に合わせて高さを変えられるようにするなど、進化の余地がありますね」

本当に必要なものをカタチにするこだわり

愛犬家やイヌの気持ちに寄り添うため、with dog MOBILITY事業部のメンバーは「ワンちゃんを飼っているスタッフ」を中心に構成される。
「このジャンルで重要なのは『ワンちゃんを飼っている、あるいは過去に飼っていた経験がある』ことなのです。ワンちゃんと生活を共にしていると、いろんなシチュエーションが想像できるけれど、飼っていない人が頭のなかのイメージだけで作っていくと『作り手側のエゴ』になりかねない。愛犬と過ごすなかでの困り事や、ひらめきなど、そういったことが蓄積してくると『それなら○○が必要だね』とか『こんなものが欲しいよね』といったことが具体的に見えてくる。それをカタチにするのがこの部署の役割です。

地元、可児市にあるトイファクトリーの丘で毎年開催している「トイキャン」や、オーナー限定のキャンプ場「トイの森」を訪れるトイファミリー(トイファクトリー製キャンピングカーオーナーの愛称)の意見も製品にフィードバックされる。
「お客様のアイデアを基にサンプルを作り、それを実際に使ってもらって課題を洗い出します。『完ぺき』って言っていただくこともあれば『もう少し変えたほうがいい』と指摘されることも。例えば、飛び出しを防ぐペットネットの試作では、簡単にネットをくぐって車外に出てしまったり、上を飛び越えてしまったりとか、犬種によっても運動能力が違うので苦労しました。ある意味ヒトに対してモノ作りをするよりも大変です。ワンちゃんたちは言葉でフィードバックしてくれませんからね(笑)」

TOPIC■HACO×HACOドッグパッケージモデルのDR会に潜入

質の高い製品を生み出すために欠かせないのが「DR(デザインレビュー)会」。試作モデルを藤井代表や営業スタッフに対して、開発部からお披露目をする場であり、車両の隅々までチェックし、市場に出せるクオリティに仕上がっているか否かをジャッジする重要な社内イベント。今回、DR会に諮られたのは小型犬を飼っているユーザーをターゲットにしたHACO×HACOの派生モデルで、ベッドマットの厚みやマットの活用方法、ワンちゃんグッズをひとまとめにできる収納バッグの使い勝手、リードフックの取り付け位置など、愛犬家目線で活発な意見交換が繰り広げられた。

お店もペットフレンドリー

トイファクトリーは「キャンピングカー=ペットに優しい乗り物」であることを、店舗やサービスを通じて訴求する。東海地区最大級の大型商業施設、イオンモール土岐にある土岐店はペット連れで入店OK。じつはペットショップ以外でペットと入店できるのは、全国のイオンモール初。向かいはペットショップの「ワンラブ」という好立地で、連日ワンコ連れでにぎわう。
土岐店と東京店で人気なのがペットOKのキャンピングカーレンタル。宿の予約が要らず、ペットと気がねなく過ごせるキャンピングカーの魅力を体験した利用者がリピーターになり、購入するきっかけになるという。
フィアットデュカトベースのモデルにもwith dog仕様を展開し、HACO×HACOのドッグパッケージモデルを企画するなど、愛犬とのクルマ旅においても「はじまりはいつもトイファクトリーから」のキャッチフレーズを推進していく。

TOPIC■愛犬とのクルマ旅をレンタルキャンパーで体験できるキャンピングカーレンタル

東京店と土岐店では引っかき傷に強いシートなどwith dog装備の付いたキャンピングカーのレンタルサービスを実施。購入前にレンタカーでペット旅を体験するユーザーも多い。

デュカト・キャンパーにもwith dog仕様を今後計画中!

2月にデュカト・キャンパーでの新型モデルを一挙5台発表して話題となったトイファクトリー。このデュカトでも愛犬との旅をどう快適に過ごすか?をまずは使用シーンを想像することから企画をスタートしている様子。空間の広さは大型犬や多頭飼いユーザーにも注目されそうだ。

投稿日:
カテゴリー: お知らせ
企業情報
お問い合わせ