【キャラバン長期試乗】AC編集部メイが行く車中泊旅【連載②】
キャンピングカーは、あてもない放浪の旅がよく似合う? いやいや、目的地をしっかり決めて、RVパークを基地として突端1カ所をじっくり楽しむのが今流行です。編集部メイは友人と、キャラバンマルチベッドで東京からほど近い神奈川県三崎市へ1泊旅行へ向かいました。
編集部のメイです。今回は友人とプチトリップです!
車中泊に最適なRVパークって何?
キャンピングカーや車中泊仕様車は、車の中に泊まることができるよう、装備が備わっているのが特徴。では、どこに泊まれるのかというと、多くの人が道の駅や有料道路のパーキングと答えます。これらの場所は、休憩のための仮眠はオッケーでも堂々と宿泊できる場所ではありません。そこで利用したいのが、RVパーク。キャンピングカーの製造メーカーやディーラーで構成される日本RV協会が設置を進める「快適で安心して車中泊できるスペース」のこと。入浴施設やトイレ、電源設備などが備わり、クルマごと複数日の滞在が可能な場所で、旅館や遊園地、道の駅など現在日本全国に321カ所ほど(2023年5月1日現在)が存在しています。
RVパークの正しい使い方?
そんなわけで、旅の話に戻ります。公共交通機関や団体旅行で名所名物を最短距離で巡る旅もいいんですが、自分のペースでゆっくり、好きなところへ足を伸ばすには、キャンピングカー旅が最高!旅先でのやりとりや出来事は、ピンポイントに名所をまわる観光旅行ではけして味わえない「濃い体験」です。とはいえ、休日の日数が有限の現代キャンピングカー 乗りの週末トリップには、やっぱりRVパークが必要なんですね。
2日の休みを利用して、向かったのは三浦半島。三崎市へは有料道路を乗り継いで東京から1時間30分ほどという近場にありながら、起伏が多い土地は景色も農産物も、ついでに海産物も豊富な観光スポットだらけの場所。関東からだと、日帰り旅行客が多いイメージですが、キャンピングカー乗りはぜひとも1泊で。現地に早めに着くよう出発したら、早速RVパークで休憩です。有料道路のパーキングで休憩したって変わらないと思われがちですが、それこそバス旅行のトイレ休憩と変わらないし、キャンピングカーでせっかく旅に出るのに、風情がないと思いませんか?
ウェアは最近お気に入りのフェールラーベンで。ポリエステルと綿の綿を高密度で織り上げた素材を採用し、着心地抜群! なんです
キャラバンマルチベッド超絶便利!
今回のクルマ旅のお供は、日産キャラバンマルチベッド。後部のラゲッジスペースに展開がワンタッチの左右跳ね上げ式のベッドを備え、ちょっとした休憩から車内作業、車中泊までなんでもこなせる頼れる存在。日常の足にも、旅先のアクティビティにも使える汎用性の高さがポイントのモデルです。ちなみにこのキャラバンマルチベッド、製造は日産モータースポーツ&カスタマイズが担当し、全国の日産ディーラーで買えます。
左右分割式のベッドマットは、ワンタッチで展開可能な作り。フロアからは350㎜の高さで、ベッド展開した場合もベッド下に荷物が収納可能です。室内で休憩しつつ、タブレットで周辺の見所を探しましょう!
ポイントは、ベッドマットまで純正シート表皮まで統一されていること。キャンピングカーの場合、運転席と助手席と雰囲気を違えることによって、きっちりとキャンピング設備、すなわち居住スペースを分けるという手法もあるが、車室内の使い方を制限されている(実際は制限されないのだが)ようにも思え、何がなんでも休憩時は居住スペースにいないと落ち着かない、なんてことにもなりかねない。その点、車内全体のイメージをしっかり統一するというこのキャラバンマルチベッドの手法は、車室内のどこにいても乗員全員に一体感があり、さすが純正といった空間設計です。
今アツいのが、冷凍食品。調理済みの冷凍たこ焼きをカセットコンロで温めれば、本格タコ焼きがあっという間に! 家から冷凍したものを持って行ってRVパークで調理するのも楽しいですよ!
RVパークを拠点に、キャラバンマルチベッドで付近を探索!
RVパーク内でお手軽ブランチを楽しんで休憩したなら、付近の農産物直売所や三崎港の産直センターでお買い物やグルメを楽しみに出発。市街地は渋滞するものの、こちらはひと休憩しているので観光地へ急ぐ車列に並んでいても、苦にならない。RVパークを利用するとこういう楽しみ方ができるからやめられないのだ。ついでに細い道が多い港町だが、キャラバンマルチベッドなら、標準ボディの全幅1695㎜なのでスイスイなのです。
3月上旬から旬を迎える「春キャベツ」。柔らかく、そのまま食べても甘い春の贈り物。おすすめはみそ汁。6月中旬からはカボチャ、7月にはスイカなど三浦の名物が続々登場するみたいです